茨の道を選ぶな
あなたの生き方を180度変える目から鱗の内容だと思います。
まず質問です。
あなたは本当の自分ではない人になろうとしていませんか?
実は、ほとんどの学習プログラムがあなたに欠点の克服を強要しています。
例えば、数字の才能がまるでなくても数学の勉強に時間を割かなくては進学も卒業もできません。
文字を読むのが苦手でもクラスメイトの前で本の朗読や英語のスピーチをさせられます。
運動神経がゼロでも、体調不良以外で体育の授業を休むことはできません。
少し思い出しただけで、なんて辛い学生時代なのでしょうか。
やっと社会に出ても、共感が苦手な人は人間関係を保つためだけに多大なエネルギーを使わなければなりません。
チェックが苦手な人は、間違う度に上司から叱られます。
他に得意なことがたくさんあるのに。
つまり、私たちはゆりかごから職場まで強みよりも欠点の克服のために大切な時間を割いているのです。
残念ながら、それが私たちの文化の基礎になっているから、「努力すれば何者にでもなれる」。
はっきり言って、この格言が諸悪の根源です。
例えば、同じ1000時間の練習をして1本のホームランを打つAさんと30本のホームランを打つBさんがいます。
もちろん、野球が苦手な人がいつか1本のホームランを打つのはとても感動的なことでしょう。
その証拠に、アメリカンドリームをイメージさせる多くのヒーロー映画は、あえて茨の道を歩むことで視聴者を揺さぶります。
でも、映画ではなく実際のあなたの大切な人生においては、根本的なものを見失ってはいけません。
それは、幸せとは何かです。
先ほどのAさんとBさんの例えでいえば、少ない苦労で大きな幸せを得るのは30本のホームランを打つBさんであり、よりチームや世の中の役に立つのもBさんなのです。
しかし、努力に努力を重ねて1本のホームランしか打てなかったAさんは何も悪くありません。
努力する方向を間違って時間を浪費してしまっただけです。ただ、自分の才能を知らなかったために。
でも安心してください。
自分の才能を知れば、そんな不毛な生き方を180度変えることができます。
あなたは努力すれば何者にでもなれるわけではありませんが、本当の自分を少しの努力で大きく飛躍させることができるのです。
自分にどんな可能性が眠っているのか想像したらワクワクしてきませんか?
それを実現させる鍵はただ一つ。
今のあなたから始めることなのです。
最後に、従来の弱点にフォーカスした能力説と得意分野を伸ばす強み説を比較してみましょう。
従来の能力説は、弱点を補う苦手分野をまんべんなく修復する、特化するのではなくバランスの取れた平均的な能力を開発するという、弱点にフォーカスした能力開発を目指しています。
そのためには大変な苦労をして茨の道を歩む必要があります。
それに対して、強み説は、生まれつき一人一人が違う才能を持っている。
得意分野を伸ばす方が人は成長できる。
アンバランスでOKという、個々の強みにフォーカスした新しい考え方です。
つまり、この考え方はあなたの強みを伸ばすことに特化しています。
そして、この強み説に立つことで、人は生まれ持った才能を生かし、得意分野を伸ばし、その結果、より早く成果を出し、生き生きと仕事を行っていくことができるのです。
だから、もう茨の道を歩む必要はありませんよね。