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才能 - あなたの中で永続するものは何か

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才能に向き合う


突然ですが、あなたは自分で選んだ職業に没頭できていますか?

例えば、競争が苦手なのに毎日成績が壁にデカデカと貼り出される営業職について、上司から「もっと向上心を持て、悔しくないのか」と叱責され、落ち込んでいる方もいるかもしれません。

毎日のように「何をやっても中途半端でうまくいかない。何か面白いことないかな」と思っている方は、自分の才能を深い眠りにつかせています。


せっかくこの世に生まれてきたのに、自分の才能と一生向き合わないまま天国に旅立つなんて、あまりにもったいないと思いませんか?

「自分には特別な才能なんて何もない」というのは、あなたの勘違いです。

人間誰しも必ず何かしらの才能があります。

今回は、人間の才能について詳しく解説していきます。



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才能とは何か


まず、才能とは何かについてお伝えします。

なぜ人間の才能は一人一人違うのでしょうか?

これらの疑問に対する答えを明らかにしていきます。


実は、才能と人間の脳の仕組みには深い相関関係があります。

人間は1000億個のニューロンという脳細胞を持って生まれてきます。

そしてニューロンの数は大人になるまで増えることも減ることもありません。

しかし、脳内では人間が生まれる60日も前からニューロンが互いにコミュニケーションを取ろうとします。

独立した細胞であるニューロン同士が伸びてつながろうとするのです。


そしてニューロンがつながるとシナプスと呼ばれる接合部ができます。

シナプスの形成は生まれてから3年で完結します。

つまり3歳までに1000億個のニューロンが互いに連結し、1億5000個のシナプスが形成されます。

つまり人間は3歳の時点でとてつもなく複雑な脳の神経回路を完成させるのです。


ところが、3歳の時点で1億5000個もあったシナプスは、16歳の誕生日を迎える頃には約半分にまで減ってしまいます。

しかも一度壊れたシナプスは二度と再生することはできません。

脳は生涯にわたって16歳の誕生日を迎えた時点の神経回路を維持することになります。


なぜ膨大なエネルギーを使って複雑な神経回路を作り上げておきながら、半分ものシナプスが死滅してしまうのでしょうか?

人間が生まれてからの数年間はあまりに多くの情報が脳内に流れ込んできます。

脳は大量の情報を受け入れるだけでいっぱいいっぱいになってしまうのです。

3歳までの間にスポンジのように吸収した大量の情報は脳内にぎゅうぎゅうに詰め込まれます。


詰め込まれた情報は整理して不要な情報を処分しないと、頭の中はずっとごちゃごちゃに散らかったままです。

そのため、3歳から16歳まで長い年月をかけて、膨大な量のシナプスからより優れたシナプスを選別するための壮大なオーディションを行うのです。

その結果、競争心旺盛な回路、知的好奇心旺盛な回路、戦略的思考に優れた回路など、人それぞれの神経回路が出来上がります。


16歳の時点で出来上がった神経回路は、使用されるほどに強化されていきます。

競争心の強い神経回路を持つ人が営業マンになると、トップセールスを目指してめらめらと闘争心を燃やし、他の営業マンの成績と自分の成績を比べずにはいられません。

営業成績を上げるためにあらゆる努力をするでしょう。


知的好奇心旺盛な人は、常になぜ?という疑問を抱えて本を読んでいます。

つまり、自分の才能を知るということは、自分が強化してきた神経回路を知るということです。

才能とは、最強のシナプス結合から生まれる脳の神経回路と認識してください。



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毎日の意思決定と才能


人間は朝起きてから夜寝るまでに絶え間なく意思決定を求められています。

しかもそのほとんどは即断即決を求められることばかりです。

例えば、今日何を着ていこうかな、朝ごはんは何を食べようかな、今朝は何分のバスに乗ろうかな、会社に着いたらまず何の仕事から始めようかな、など一日を通して数知れず選択と決断を繰り返しています。


これら一つ一つに対して脳は反射的に、最も流れが良く抵抗の少ないシナプスを選んで行動を選択しているのです。

意識して新しいシナプスを鍛えようと頑張ったところで、毎日無意識レベルで鍛えられているシナプスにとって代わることなど無理と言っていいでしょう。


一部には、頑張って修練すれば16歳以上でも新しいシナプスは強化できるという説もあります。

しかし、生半可な努力では無理です。

あまりに非効率的であり、現実的な手段ではありません。

それに、才能を発揮すると楽しい気持ちになります。

強化された神経回路は、「生かしたい」「楽しい」のシグナルが両方とも脳内に流れるようにできているのです。

楽しい気分になれるのだから、もっと才能を発揮したくなりますよね。



継続は力なりということわざは、脳の仕組みからすると、才能のある分野ならば本当にその通りです。

自分の才能を知り、その才能を活かすことが、真の成功への道です。

自分の中に眠る才能を発見し、それを日々の生活に活かしていきましょう。

それが、あなたの人生をより充実させる鍵となるのです。