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【DB入門】テーブルの修正 Part3

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デフォルト値(初期値)の設定

列内に自動で設定できる値を指定します。

INSERT文などでレコードを入力する際に、テーブル内のすべての列にデータを入力せず省略した場合、省略された列には自動的にデフォルト値(初期値)が入ります。

デフォルト値が未設定の場合は、NULL値が入ります。

デフォルト値は厳密には制約ではありませんが、テーブル内にNULL値が入ることを防ぐことができます。



【書式】デフォルト値の設定をしてテーブルを作成する

CREATE TABLE テーブル名 ( 列名 データ型 DEFAULT デフォルト値 );


【書式】すでにあるテーブルの列にデフォルト値を設定する

ALTER TABLE テーブル名 ALTER COLUMN 列名 SET DEFAULT デフォルト値;



ポイント

ALTER TABLE文によるデフォルト値の追加設定は、他の制約と構文が異なるので注意しましょう。

NOT NULL制約の追加と同様に、CHANGE COLUMN句で列ごと定義変更を行うこともできます。



次の例は、[syohin_master]テーブルの[unit_price]列にデフォルト値「99999」を設定しています。

mysql> ALTER TABLE syohin_master ALTER COLUMN unit_price SET DEFAULT 99999;
Query OK, 0 rows affected (0.34 sec)



[unit_price]列のデフォルト値が「99999」に設定されています。

デフォルト値



[syohin_master]に、次のレコードを追加します。

[unit_price]列の値は入力しません。

syohin_master



列名を指定して入力し、unit_priceの列には値を入力していません。

mysql> INSERT INTO syohin_master (syohin_no, syohin_name) VALUES ("SF010", "日傘");



入力を省略した[unit_price]列には、デフォルト値「99999」が入っていることがわかります。

テーブル確認



ヒント CHECK制約

入力規則(CHECK制約)は、列に入力されるデータに、値や範囲などの入力規則を設定します。

制約の設定と同時に、許可する値の条件を設定します。

なお、MySQLではCHECK制約の機能は使えません。



連続番号機能付き列の設定

名簿の一覧番号など「1から1ずつ増える数字を入力する」列にいちいち入力するのは、間違いを起こす可能性もあり面倒です。

自動的に1から連続番号を入力してくれる機能を列に設定できます。


列に連続番号機能を設定するためには、次の3つの設定が必要です。

  1. データ型は整数型にする

  2. 列にデータ型を定義する時に「AUTO_INCREMENT」キーワードをつける

  3. PRIMARY KEY設定やUNIQUE制約設定をする



【書式】連続番号機能付き列の作成

CREATE TABLE テーブル名 ( 列名 データ型 AUTO_INCREMENT );


【書式】連続番号機能付き列に変更する

ALTER TABLE テーブル名 MODIFY 列名 データ型 AUTO_INCREMENT;



次の例は、[syain_master]テーブルの[serial_no]列にAUTO_INCREMENTを設定しています。

mysql> ALTER TABLE syain_master MODIFY serial_no INT AUTO_INCREMENT;
Query OK, 8 rows affected (0.05 sec)



[serial_no]列の「Extra」に「AUTO_INCREMENT」が設定されています。

AUTO_INCREMENT



AUTO_INCREMENTが設定されると、自動的に連番が振られます。

データ確認



次のレコードを追加してみましょう。

[serial_no][furigana]は入力しません。

レコード追加


mysql> INSERT INTO syain_mster
    -> ( syain_no, syain_name, shop_no )
    -> VALUES
    -> ( "F999S", "田中里美", "T005I");
Query OK, 1 row affected (0.02 sec)



追加したレコードは既存の連番の次の番号が振られています。

データ確認



ポイント レコードの順番

データベースは一意のレコードのかたまりなので、レコードに順番はありません。

上の結果では、serial_noの6と7の間に9が入っています。

見た目上、順番に表示したいような場合には「ORDER BY」というキーワードを使います。



【書式】連続番号の初期値を設定する

ALTER TABLE テーブル名 AUTO_INCREMENT=初期値;


AUTO_INCREMENTを設定すると、何もしないと1から始まります。

もし、テーブルに含まれているデータをいったん削除して、データを追加すると、前のレコードの続きの連番が振られます。



次の例は、AUTO_INCREMENTの初期値を100に設定しています。

mysql> ALTER TABLE syain_master AUTO_INCREMENT=100;
Query OK, 9 rows affected (0.09 sec)



いったんテーブルのデータを削除します。

mysql> DELETE FROM syain_master;
Query OK, 9 rows affected (0.00 sec)

mysql> SELECT * FROM syain_master;
Empty set (0.00 sec)



下記のSQL文を、C:¥db_primary¥syain_master_autoincrementdata.txt として保存します。

[C:¥db_primary¥syain_master_autoincrementdata.txt]

INSERT INTO syain_master ( syain_no, syain_name, shop_no ) VALUES
("F001M", "安藤美津香", "T001S"),
("M003S", "村井武", "T001S"),
("F001C", "岡村恵子", "T003G"),
("F002A", "奥村和子", "T005I"),
("F005S", "河合多恵", "K001Y"),
("F006S", "丸井のどか", "K001Y"),
("F002M", "近藤あさみ", "T001S")
;



sourceコマンドを使って、データを挿入します。

mysql> source C:¥db_primary¥syain_master_autoincrementdata.txt
Query OK, 7 rows affected (0.01 sec)



serial_noが100から始まっていることを確認します。

データ確認



インデックスの設定

テーブル内に膨大なデータが登録されていると、データを検索する際に、1レコードずつ情報を調べていると時間がかかってしまいます。

このような場合に、テーブルに索引をつけます。

テーブルに設定する索引を、インデックス(INDEX)といいます。

あらかじめ、テーブルにインデックスを設定しておくと、検索する際に、テーブルそのものではなくインデックスを利用することになります。

レコード数が少ない場合には、インデックスを設定してもほとんど意味がありませんが、企業で運用されている大規模なテーブルでは、インデックスの設定が処理速度に影響することがあります。



【書式】インデックスの設定

CREATE INDEX インデックス名 ON テーブル名 ( 列名 );


列名は、検索条件として良く使われる列を指定します。



次の例は、「syain_no_const」というインデックス名で、syain_masterテーブルのsyain_no列にインデックスを設定しています。

mysql> CREATE INDEX syain_no_const ON syain_master ( syain_no );
Query OK, 0 rows affected (0.11 sec)



インデックスが設定されたことは、DESCコマンドを実行してもわかりません。

インデックスはSHOW INDEXコマンドを使うと、インデックスのリストを確認することができます。



【書式】インデックスの表示

SHOW INDEX FROM テーブル名;


インデックスの表示



ヒント MySQLモニタの便利な機能

SQL文実行時に、1行に表示するデータが多いと、表示が見づらくなってしまいます。

MySQLには、列ごとに情報をまとめて表示する機能が備わっています。

SQL命令文の最後に、セミコロンではなく「¥G」と入力をします。

「G」は必ず大文字で入力します。

MySQLモニタ



【書式】インデックスの削除

DROP INDEX インデックス名 ON テーブル名;



次の例は、syain_masterテーブルのsyain_no列に設定したsyain_no_constインデックスを削除しています。

mysql> DROP INDEX syain_no_const ON syain_master;
Query OK, 0 rows affected (0.11 sec)



インデックス情報からsyain_no_constが消えていることがわかります。

結果確認


参考図書



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