ブランチとマージ
今回からブランチとマージについて解説します。
ブランチとマージは複数人で開発する際、必須のスキルになります。
必須のスキルなのですが、よく怖いと思われがちな場所の一つです。
特にマージです。
マージというのは他の人が開発した変更を自分のところに取り込むことをマージというのですが、それが非常に事故が起こりやすいのです。
他の人の変更を取り込んで「自分のファイルがどうなったか分からなくなった」「今どうなっているのか分からなくなった」と言うことが良く起こります。
なぜそのようなことが起こるかというと、ブランチやマージの仕組みをちゃんと理解できていないから起こることが多いです。
しかし、逆にブランチとマージがどういう仕組みで成り立っているか、出来ているかというのをしっかりと理解すれば、「何が起きているか分からない」や、「データが壊れてしまった」というような事故は完全に無くなります。
ですので、ここはしっかりと理解しながら進めていきましょう。
ブランチって何?
では、まず今回はブランチとは何か、と言うことについて解説します。
ブランチは何かというと、平行して複数機能を開発するためにあるのがブランチです。
チームで開発する際、同じ時にAさんが○○機能を追加して、Bさんが○○機能を開発すると言うように、平行しながら複数機能を開発して行きます。
それを実現する仕組みがブランチになります。
例えば今回の状況として、Aさんがヘッダーを修正して、Bさんがレコメンドを追加すると言う開発を同時にしていたとします。
その場合、GitではAさんはヘッダー修正用のブランチを作成して、Bさんはレコメンド追加用のブランチを作成して作業していきます。
それぞれその作業が完了したらその変更を大元のGitブランチ(通常はmainブランチと呼びます)の方に変更を取り込むという流れで作業をしていきます。
このように、ブランチを分岐して開発をしていくと何が嬉しいのでしょうか。
他のチームメンバーの開発で変更された分が自分には影響を受けないと言うのがブランチの嬉しいところなのです。
もしブランチが無かった場合、「何か自分が修正を加えていた」。でも、「他の人が大元に先に修正を加えてしまった」。
そうすると、自分が開発していた物にも影響が出てしまう、自分の方にもその変更が反映されてしまって、ごちゃごちゃになってしまう。
そのようなことがおこります。
しかし、ブランチを分岐させることで、自分の開発に他の人の変更が影響を与えなくなります。
これがブランチの嬉しいところです。
まとめると、Gitでは複数人で開発する際ブランチを分岐させながら開発していっていて、他の人の変更の影響を受けないというところが嬉しいところでした。
参考図書
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