習慣を作ることの難しさは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
私は17年間のITエンジニア生活を経て、現在はプログラミング講師として多くの受講者と関わる中で、この「習慣化」という課題に向き合い続けてきました。
意外かもしれませんが、習慣を作ろうとする意識そのものが、実は最大の障壁となることがあります。
私自身、エンジニアとして働いていた頃、高すぎる目標を設定し、それを習慣化しようと必死になるあまり、心身ともに疲れ果て、うつ状態に陥った経験があります。
本来、習慣とは意識せずに自然とできる行動のはずです。
朝起きて顔を洗う、食事の前に手を洗う、寝る前に歯を磨くなど、私たちの日常生活には既に多くの習慣が組み込まれています。
これらは誰かに強制されたわけでも、意識的に続けようと努力しているわけでもありません。
プログラミング学習においても同じことが言えます。
「毎日三時間勉強する」
「一日50行以上コードを書く」
といった具体的な目標を立てること自体は悪くありません。
しかし、それを習慣にしようと意気込みすぎると、かえって続けることが難しくなってしまいます。
私がIT企業研修講師として、そしてGallup認定ストレングスコーチとして常に意識しているのは、ハードルを思い切り下げることの重要性です。
例えば、「毎日パソコンを開くだけ」という極めてシンプルな行動から始めてみる。
これなら誰にでもできそうですよね。
実は、このような小さな一歩こそが、確実な習慣作りの始まりなのです。
パソコンを開いたら、ついでにプログラミングの教材を少しだけ覗いてみる。
気が向いたら、昨日書いたコードを眺めてみる。
そうした無理のない行動の積み重ねが、やがて自然な習慣となっていくのです。
合同会社フェデュケーションを起業した際も、この考え方が基盤となりました。
多くの人にITの楽しさを知ってもらいたい、仕事を楽しめる人を増やしたい、そんな思いを形にする過程で、「小さな一歩」の重要性を改めて実感しました。
小学生の頃からプログラミングに親しんできた私でさえ、新しい技術やスキルの習得には時間がかかります。
しかし、それを焦る必要はありません。
むしろ、焦らないことが長続きのコツなのです。
「習慣化しなければ」という強迫観念から解放されることで、不思議と物事は進んでいきます。
毎日の小さな行動が、気づかないうちに習慣となり、その習慣が着実な成長につながっていく。
この自然な流れこそが、持続可能な学びのスタイルだと確信しています。
プログラミングの学習に限らず、新しいことを始める際には誰もが不安を感じるものです。
「続けられるだろうか」
「うまくいくだろうか」
という思いは当然のことです。
だからこそ、最初のステップは限りなくシンプルなものにする。
これが私の提案する習慣作りの方法です。
私は今、いつも笑顔で過ごせる生活を送っています。
それは、自分の天職に出会え、毎日を楽しみながら過ごせているからです。
この状態に至るまでには、様々な試行錯誤がありました。
しかし、振り返ってみると、全ては小さな一歩の積み重ねだったのだと気づかされます。
人生を豊かにする方法は、案外シンプルなのかもしれません。
無理なく、楽しみながら、自分のペースで進んでいく。
そんな自然体の姿勢が、結果として確実な習慣を作り出し、望ましい変化をもたらしてくれるのです。
これからも私は、受講者一人一人が自分らしい方法で成長できるよう、サポートを続けていきたいと思います。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、自分にとって心地よい一歩を見つけること。
その小さな一歩が、やがて大きな変化をもたらすことを、私は確信しています。