プログラミングを学び始めると、多くの人が最初の壁にぶつかります。
エラーメッセージの意味が分からない、コードが思い通りに動かない、何度も同じところで止まってしまう。
そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
でも、そこで諦めずに続けていくと、ある日突然すべてが繋がる瞬間が訪れるんです。
なぜそう言い切れるのか。
それは、私自身が講師として数多くの受講者と向き合い、その変化を何度も目の当たりにしてきたからです。
プログラミングには独特のリズムがあって、最初は一歩進むのにも時間がかかります。
とはいえ、基礎をしっかり積み重ねていくと、ふと視界が開ける瞬間がやってくる。
その瞬間を「ブレイクスルー」と呼ぶ人もいますが、私は「理解の扉が開く瞬間」だと思っています。
神奈川県相模原市で生まれ育ち、小学校からプログラミングに触れてきた経験を持つ講師として、これまで多くの受講者を見てきました。
ITエンジニアとして働いていた時期もありましたが、挫折してうつ状態になったこともあります。
それでも、IT企業で研修講師という天職に出会い、今では合同会社フェデュケーションを起業して、Gallup認定ストレングスコーチとしても活動しています。
受講者の中には、三ヶ月間同じエラーと格闘し続けた方がいました。
講義のたびに「また同じところで止まってしまいました」と報告してくれるのですが、その表情には少しずつ変化が見られたんです。
最初は焦りや不安でいっぱいだった顔が、回を重ねるごとに「次はこう試してみます」という前向きな表情に変わっていきました。
そして四ヶ月目のある日、その方が突然「先生、動きました。理由も分かりました」と目を輝かせて報告してくれたんです。
実のところ、プログラミング学習において最も重要なのは、諦めずに続けることです。
一見シンプルに聞こえるかもしれませんが、これが本当に難しい。
なぜなら、プログラミングは他の学習と違って、努力と結果が比例しない時期があるからです。
十時間勉強しても一ミリも進まない日もあれば、たった三十分の学習で大きな発見がある日もあります。
この不規則なリズムに慣れることが、実は最初の大きなハードルなんです。
講義では、受講者一人ひとりの進度や理解度に合わせた指導を心がけています。
ある受講者は論理的思考が得意で、コードの構造を素早く理解できる一方で、別の受講者は試行錯誤を繰り返しながら体感的に学んでいくタイプだったりします。どちらが優れているということはなく、それぞれに最適な学び方があるだけです。
さて、プログラミング学習で大切にしてほしいのは「小さな成功体験の積み重ね」です。
いきなり大きなシステムを作ろうとすると、複雑すぎて挫折してしまいます。
それでも、最初は「Hello World」を画面に表示させるだけ、次は簡単な計算をさせてみる、その次は条件分岐を使ってみる。
こうした小さなステップを確実にクリアしていくことで、気づけば大きな力になっているんです。
ふと思い出すのは、かつて自分自身が挫折した時のことです。
エンジニアとして働いていた頃、プロジェクトがうまくいかず、深い挫折感を味わいました。
技術的な壁にぶつかり、周囲の期待に応えられない自分に失望し、うつ状態にまで追い込まれてしまったんです。
その経験があるからこそ、今は受講者の「分からない」「できない」という気持ちに寄り添えるのだと思っています。
プログラミングの「わかった瞬間」は、パズルのピースが全部はまる感覚に似ています。
バラバラだった知識が一つの線で繋がり、
「だからあの時のエラーはこういう意味だったのか」
「このコードとあのコードは実は同じ仕組みだったんだ」
と、点が線になる体験です。
この瞬間の喜びは、何にも代えがたいものがあります。
表情がパッと明るくなり、「もっと学びたい」という意欲が自然と湧いてくる。
その変化を間近で見られることが、講師としての最大の喜びです。
あなたも今、プログラミング学習で壁にぶつかっているかもしれません。
エラーメッセージを見るのが怖くなっているかもしれません。
でも、その壁の向こうには必ず「理解の扉が開く瞬間」が待っています。
大切なのは、自分のペースで、焦らず、一歩ずつ進んでいくこと。
そして、分からないことがあれば遠慮なく質問すること。
プログラミングは決して一人で闘うものではありません。
講師として心がけているのは、受講者が安心して失敗できる環境を作ることです。
失敗は学習の一部であり、むしろ失敗から学ぶことの方が多いからです。
エラーが出たら「何がいけなかったのか」を一緒に考え、解決策を見つけていく。
その過程こそが、本当の学びになります。
正解をすぐに教えるのではなく、自分で答えに辿り着けるようサポートする。
それが私の指導スタイルです。
プログラミングの楽しさは、自分のアイデアを形にできることにあります。
頭の中で思い描いたものが、コードを書くことで実際に動き出す。
この創造的なプロセスは、他では味わえない達成感をもたらします。
最初は簡単なプログラムでも、それが動いた時の感動は忘れられないものになるでしょう。
これからプログラミングを学ぼうとしている方、今まさに学習中の方、どんな段階にいても、コツコツ続けていれば必ず「わかった瞬間」がやってきます。
その瞬間を一緒に味わえるよう、私も講師として全力でサポートしていきます。
IT技術の楽しさ、プログラミングの面白さを、一人でも多くの方に伝えていきたい。
それが、天職に出会えた今の私の目標です。
いつでも笑顔を忘れずに、人生を豊かにする学びを一緒に続けていきましょう。
