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推し活と講師業は、実はそっくりだった

推し活と講師業は、実はそっくりだった 人の学びや成長を応援することって、推し活に似ていると思いませんか。


目標に向かって必死に走っている人を、間近で支えることができる。

つまずいた瞬間も、小さな気づきをつかんだ瞬間も、全部そばで見守れる。

そんな仕事を毎日できているのが、今の私の日常です。

プログラミング講師として、それからGallupが認定するストレングスコーチとして、たくさんの受講者と向き合う時間を積み重ねてきました。

子どもの頃からパソコンに夢中だった私が、ITの道でいちど大きくつまずき、うつ状態という深い霧の中を歩いた時期がありました。

そこから這い上がってたどり着いたのが、今の講師という仕事です。

だからこそ、うまくいかなくて立ち止まっている受講者の気持ちが、他人事には思えないのかもしれません。


あなたは「推し活」という言葉に、どんなイメージを持っていますか。


好きなアーティストやスポーツ選手を一方的に応援するだけではなくて、その人が前進するたびに自分のことのように嬉しくなって、落ち込んだときは一緒に悔しさを感じて、また立ち上がる姿に胸を打たれる。

そういう感情の動きが、推し活の本質なのかもしれません。

そして私が講師として受講者と関わるとき、毎回この感覚にそっくりな何かを感じるのです。

「応援している」というより、「一緒に戦っている」という感覚に近いかもしれません。

受講者が壁にぶつかるたびに、私の中でも何かに火がつきます。


実のところ、最初からそう思えていたわけではありませんでした。


講師として駆け出しの頃、私は「うまく教えること」ばかりに気をとられていました。

わかりやすい説明、整理された板書、きれいにまとめた資料。

ところが講義を重ねるうちに、ある受講者の言葉が胸に刺さりました。

「先生の説明は確かにわかりやすいけど、なんか……冷たい感じがして」。

ぐさりとくる一言でしたが、今思えばあの言葉が転換点でした。

私はそれまで、受講者の「成長」ではなく「理解の正確さ」しか見ていなかったのです。

知識を届けることと、人の成長を支えることは、似ているようで全く別のことだと、そのときようやく気づきました。


それからというもの、視点を大きく変えました。


受講者一人ひとりが今どこにいて、どこへ向かおうとしているのか。

何を怖がっていて、何に目を輝かせているのか。

そこに意識を向けるようにしたとき、講義の空気がじわりと変わっていきました。

「できた!」という声が出たとき、私が感じた喜びは、推しのライブで初めてセンターポジションを見たときの興奮に近かったかもしれません。

大げさに聞こえるかもしれませんが、本当にそういう感覚なのです。

あの瞬間が積み重なって、今の私の原動力になっています。


さて、少し立ち止まって考えてみたいのですが、あなたの周りに「この人の成長を応援したい」と思える存在はいますか。


家族でも、後輩でも、友人でも構いません。

誰かの目標をそばで支えることは、実は応援している自分自身も育てることになります。

受講者がプログラミングの壁を乗り越えた瞬間に立ち会うたびに、私自身も何かが積み重なっていく感覚があります。

人の成長を応援することは、エネルギーを消耗させるどころか、むしろエネルギーを満たしてくれるものだと、身をもって感じています。

これは誰かに教わったことではなく、現場で何度もくり返すなかで、少しずつ実感してきたことです。


もちろん、うまくいかない日もあります。


講義の後で「全然わからなかった」という正直なフィードバックをもらうこともあるし、受講者が途中で自信をなくして足が遠のいてしまうこともある。

そういうとき、正直に言うと落ち込みます。

夜に「あのとき別のアプローチを取っていたら」とぐるぐると考えてしまうことも、しばしばあります。

とはいえ、その悔しさがあるからこそ、次の講義への準備に熱が入るのも確かなことです。

失敗を引きずりながらも前に進んでいけるのは、応援したい受講者の顔が頭に浮かぶからだと思っています。


推し活も、きっと同じではないでしょうか。


推している人がスランプに陥ったとき、ファンは悲しみながらも信じて応援し続ける。

その関係性に、何か普遍的な人間のつながりの形があるような気がします。

一方的ではなく、見えないところで双方向に影響し合っている。

講師と受講者の関係も、つきつめればそういうものだと私は感じています。

受講者が成長するたびに私も育てられているし、私が熱を持って関わることで受講者にも何かが伝わっていく。

そのサイクルが、この仕事の一番の醍醐味です。


天職という言葉を軽々しく使いたくはないけれど、毎朝起きるたびに「今日も誰かの背中を押せる」と思えることは、あの霧の中では想像もできなかった感覚です。

人の成長を間近で見られること、その喜びを分かち合えること、これほど豊かな体験はそうそうないと、今の私は心の底からそう思っています。

あなたの周りにも、そっと背中を押せる誰かがいるとしたら、今日その一歩を踏み出してみませんか。

人の学びを応援できる毎日に、心から感謝しています。


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