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真面目な人ほど陥る「全部自分で」の罠から抜け出した話

真面目な人ほど陥る「全部自分で」の罠から抜け出した話

真面目にコツコツ頑張る人ほど、なぜか「全部自分でやらないといけない」という思い込みに囚われてしまうことがあります。

私自身、以前はそうでした。

資料作成から日程調整、メール返信に至るまで、細かな単純作業も含めて全て自分の手でやることが正しいと信じていたのです。

ところが、ある時ふと立ち止まって考えました。

本当にこれで良いのだろうかと。


結論から言うと、単純作業の一部をAIに任せてみたことで、働き方に対する考え方が大きく変わりました。

「あ、ここは手放してよかったんだ」と心から思えた瞬間があったのです。


理由を説明すると、真面目な人ほど責任感が強く、細部まで自分で管理したいという気持ちが働きます。

それ自体は素晴らしい姿勢なのですが、結果として多くの時間が単純作業に費やされ、本来力を注ぐべき業務に集中できなくなってしまうのです。

例えば、講義資料を作成する際、過去の資料からデータを探し出して整理する作業に毎回30分から40分かかっていました。

受講者一人ひとりの進捗状況をスプレッドシートにまとめる作業も、丁寧にやればやるほど時間を取られます。

こうした積み重ねが、気づけば一日の半分近くを占めていたのです。


具体例を挙げてみましょう。

ある日、講義の準備をしていた時のことです。

いつものように資料整理に取り掛かろうとしたのですが、その日はたまたま時間が足りませんでした。

そこで試しに、AIツールに「この5つのファイルから共通するキーワードを抽出して」とお願いしてみたのです。

すると、数秒で結果が返ってきました。

もちろん完璧ではありませんでしたが、8割方は使える内容でした。

残りの2割を自分で微調整すれば良いだけです。

この時、私は大きな気づきを得ました。


それは、「全部自分でやる」ことと「責任を持つ」ことは別だということです。

単純作業をAIに任せても、最終的な判断や微調整は自分が行います。

むしろ、時間に余裕ができた分、受講者とのコミュニケーションにもっと時間を使えるようになりました。

一人ひとりの疑問に丁寧に答えたり、個別の課題に対してフィードバックを深めたりする時間が増えたのです。


とはいえ、最初は不安もありました。

「AIに頼るなんて、手抜きなんじゃないか」という声が頭の中で響いたからです。

でも実際には、誰かのためになる部分、つまり人間にしかできない価値ある仕事に時間を使えるようになっただけでした。

受講者からは「以前より相談しやすくなった」「質問に対する返答が丁寧になった」という声をいただくようになりました。

それを聞いて、ようやく肩の力が抜けたのです。


さて、ここで一つ失敗談をお話しします。

最初にAIを使い始めた頃、何でもかんでも任せようとしてしまったことがあります。

講義で使うスライドの文章まで全てAIに書かせてみたのですが、結果は散々でした。

確かに文法的には正しいのですが、どこか冷たく、受講者に響かない内容になってしまったのです。

この失敗から学んだのは、AIはあくまで「補助ツール」であり、人間の温かみや個性を代替するものではないということです。

単純作業と創造的作業を区別し、適材適所で使い分けることが大切だと痛感しました。


実のところ、AIを導入してから講義準備の時間が約30パーセント削減されました。

具体的には、週に5時間ほど余裕ができた計算になります。

この5時間を、受講者との面談や新しい教材の研究に充てられるようになりました。

さらに、自分自身の学びの時間も確保できるようになり、結果として講義の質も向上したと感じています。


もう一つ、印象的だった出来事があります。

ある受講者が「最近、先生の講義がより分かりやすくなった気がします」と言ってくれたのです。

その方は、以前から熱心に学んでいた方でしたが、最近は特に理解が深まっているようでした。

理由を聞くと、「質問した時の説明が、前より具体的で丁寧になった」とのことでした。

これは、私が単純作業から解放され、一人ひとりに向き合う時間が増えた結果だと思います。


それでも、全てをAIに任せれば良いというわけではありません。

大切なのは、自分の時間をどこに使うべきかを見極めることです。

あなたの仕事の中で、本当に自分がやるべきことは何でしょうか。

そして、任せられる部分はどこでしょうか。

この問いに向き合うことが、働き方の満足度を高める第一歩になるはずです。


ふと思い返してみると、以前の私は「忙しいこと」が頑張っている証だと思い込んでいました。

しかし今は違います。

忙しさではなく、どれだけ価値ある仕事に集中できたかが重要だと考えるようになりました。

単純作業に追われて疲弊するよりも、人にしかできない仕事に時間を使い、そこで成果を出す方がずっと充実感があります。


例えば、あるIT企業の研修で講師を務めた際、参加者から「この研修、他とは違いますね」と言われたことがあります。

何が違うのかを尋ねると、「一人ひとりに合わせた説明をしてくれるから」とのことでした。

これも、準備の効率化によって生まれた時間を、参加者との対話に充てた結果です。


結論として、働き方の満足度を上げるために必要なのは、「手放す勇気」かもしれません。

全部自分でやることが責任感ではなく、本当に大切な部分に全力を注ぐために、任せられるものは任せる。

そうすることで、自分の時間を誰かのためになる部分に回せるようになります。

これは決して手抜きではなく、むしろ本質的な仕事に集中するための賢い選択です。


あなたも一度、自分の業務を見直してみてはいかがでしょうか。

きっと、手放せる部分が見つかるはずです。

そして、その分の時間を本当に大切なことに使えたとき、働き方に対する満足度は確実に上がるでしょう。

真面目に頑張ることと、賢く働くことは両立できるのです。


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