未来エンジニア養成所Blog

月単価180万以上のプログラミング講師がプログラミングを皆に楽しんでもらうための情報をお届けします。

教えることで見えた、自分が成長する本当の理由

教えることで見えた、自分が成長する本当の理由

プログラミング講師という仕事は、自分自身の成長と受講者の成長が同時に起こる特別な場所だと感じています。


技術を教える立場になって気づいたのは、伝えるという行為そのものが自分の理解を深めるということでした。

受講者から質問を受けたとき、これまで当たり前だと思っていた知識を改めて言語化する必要があります。

そのプロセスで、実は自分も曖昧に理解していた部分が浮き彫りになるのです。

例えば、プログラミングのループ処理を説明するとき、ただコードを書けるだけでは不十分で、なぜこの構文が必要なのか、どんな場面で使うのかを具体的に示さなければなりません。

そうした説明を繰り返すうちに、自分の中で知識が整理され、より深い理解へと変わっていきます。


講義を通じて最も印象的だったのは、ある受講者が初めてプログラムを動かせたときの表情です。

その方は50代の企業経営者で、パソコン操作にも不慣れな状態から学び始めました。

最初の3回ほどの講義では、マウスの操作やキーボード入力にも時間がかかり、正直なところ本人も「自分には無理かもしれない」と弱気になっていました。

それでも諦めずに続けた結果、1か月後には簡単な計算プログラムを自力で作れるようになったのです。

画面に結果が表示された瞬間、その方の顔が驚きと喜びで輝いたのを今でも覚えています。

この経験から学んだのは、年齢や経験に関係なく、人は新しいことを学べるということです。

必要なのは、ほんの少しの勇気と継続する意志だけなのかもしれません。


教える側として失敗した経験もあります。

以前、ある企業研修で30名ほどの受講者を相手に講義をした際、専門用語を多用しすぎてしまいました。

自分では分かりやすく説明しているつもりでしたが、休憩時間に何人かから「内容が難しすぎてついていけない」という声をいただいたのです。

そのとき気づいたのは、自分の知識レベルと受講者の知識レベルの間にある大きな溝でした。

その日の午後からは説明方法を変え、日常生活の例え話を多く取り入れるようにしました。

プログラミングの変数を説明するときは「引き出しに物をしまうようなもの」と例えたり、条件分岐を「信号機の色で進むか止まるかを決める」と置き換えたりしました。

すると、受講者の表情が変わり、質問も増えていったのです。


この失敗から得た教訓は、相手の視点に立つことの重要性です。

技術的に正しい説明をすることよりも、相手が理解できる言葉で伝えることの方がはるかに大切だと実感しました。

それからは講義の前に必ず受講者の背景をヒアリングし、その方々に合わせた説明方法を準備するようにしています。

専門用語を使う場合は、必ず身近な例を添えて説明します。

こうした工夫を重ねることで、受講者の理解度は格段に上がり、自分自身も説明力が向上していきました。


教えることで得られるもう一つの大きな成長は、多様な視点を持てるようになることです。

受講者の中には、エンジニアとして長年働いてきた方もいれば、全くの初心者もいます。

営業職の方、事務職の方、経営者の方など、バックグラウンドは実にさまざまです。

そうした多様な人々と接する中で、同じ技術でも立場によって関心のポイントが全く異なることに気づきました。

エンジニア経験者は技術の仕組みそのものに興味を持ちますが、営業職の方は「これを使ってどんな提案ができるか」という実務への応用を重視します。

経営者の方は「導入コストと効果」を最も知りたがります。

こうした違いを理解することで、相手が本当に求めている情報を提供できるようになりました。


実際に、ある企業の営業部門向けに業務効率化ツールの研修を行ったときのことです。

最初は技術的な説明から入ろうとしていましたが、事前のヒアリングで彼らが知りたいのは「このツールを使うと営業活動がどう変わるか」だと分かりました。

そこで講義の構成を変更し、まず具体的な活用事例を紹介してから、必要な範囲で技術的な説明を加えるようにしました。

結果として、受講者の満足度は非常に高く、研修後すぐに実務でツールを活用し始めた方が8割を超えました。

この経験から、技術を教えるということは、単に知識を伝えるだけでなく、相手の課題を解決する手段を提供することだと学びました。


教える立場になって変わったのは、自分の学び方です。

以前は新しい技術を学ぶとき、自分の興味のままに深掘りしていました。

しかし今は「これを人に説明するならどう伝えるか」という視点で学ぶようになりました。

新しいプログラミング言語を学ぶときも、文法を覚えるだけでなく、初心者がつまずきやすいポイントはどこか、どんな順序で教えれば理解しやすいかを考えながら勉強します。

この学び方の変化によって、知識の定着率が以前とは比べものにならないほど高くなりました。


受講者の成長を間近で見られることも、この仕事の大きな喜びです。

半年前まで全くプログラミングができなかった方が、今では簡単なアプリケーションを自作できるようになっています。

受講者が壁にぶつかって悩んでいるときに適切なアドバイスができたとき、そして壁を乗り越えた瞬間の笑顔を見られたとき、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。


あなたも何か新しいことに挑戦したいと思っていませんか。

最初の一歩を踏み出すのは確かに勇気がいるものです。

でも、その一歩を踏み出した先には、今まで見えなかった景色が広がっています。

完璧である必要はありません。

むしろ、つまずきながら学んでいく過程にこそ、本当の成長があるのです。


結論として、教えることは自分を成長させる最良の方法だと確信しています。

受講者の質問に答えるために知識を整理し、相手に合わせて説明方法を工夫し、多様な視点を理解する。

このすべてが自分自身のスキルアップにつながっています。

そして何より、誰かの成長を支えることができるという喜びは、何にも代えがたいものです。

新しい挑戦をするなら、その過程で得られる学びと出会いを大切にしてください。

きっと想像以上の発見があなたを待っています。


phoeducation.com