未来エンジニア養成所Blog

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学びが続く秘訣は「ちょうどいい難しさ」にあります

学びが続く秘訣は「ちょうどいい難しさ」にあります

講義や研修で最も大切なのは、受講者一人ひとりの今の実力に寄り添いながら、そこから少しだけ背伸びした内容を提供することだと確信しています。

難しすぎても挫折してしまいますし、簡単すぎても退屈で学習意欲が失われてしまうでしょう。


この考えに至ったのは、自分自身の経験が原点にあります。

小学生の頃からプログラミングに触れ、ITエンジニアとして働いていた時期もありましたが、一度は大きく挫折してうつ状態になってしまいました。

あの頃は自分の能力を過信して、理解できていないのに無理やり難しい課題に取り組んでいたんです。

結果として心も体も疲弊し、何もかもが嫌になってしまいました。

そんな辛い経験を経て、IT企業で研修講師という仕事に出会い、ようやく天職だと思える場所にたどり着けたのです。


だからこそ、受講者の方々には同じような苦しみを味わってほしくないという想いが強くあります。

学びの階段を一段ずつ、確実に登っていける環境を整えることが、私たち講師の使命だと考えているんです。


では、具体的にどうやって「ちょうどいい難しさ」を見極めているのでしょうか。

まず最初に行うのは、丁寧なヒアリングです。

受講者がどんな業務に携わっているのか、普段どのようなツールを使っているのか、ITに対してどんな印象を持っているのかを細かく聞き取ります。

ある企業では、エクセルの基本操作すら不安だという方もいれば、別の企業では既にクラウドツールを使いこなしている方もいらっしゃいます。

つまり、企業や個人によってスタート地点がまったく違うわけです。


このスタート地点を正確に把握しないまま講義を進めてしまうと、一部の受講者は置いてきぼりになり、別の受講者は物足りなさを感じてしまいます。

そうならないために、事前のヒアリングで得た情報をもとに、カリキュラムを微調整していくんです。

例えば、IT初心者の方が多い企業には、専門用語をできるだけ使わず、身近な例えを交えながら説明します。

逆に、ある程度の知識がある方々には、実務に即した応用的な内容を盛り込むようにしています。


実際に講義を進めていく中でも、受講者の反応を常に観察しています。

表情が曇っていたり、首をかしげている様子が見えたら、それは理解が追いついていないサインです。

そんな時はすぐに立ち止まって、別の角度から説明し直します。

とはいえ、全員が完璧に理解するまで待っていると、時間がいくらあっても足りません。

だからこそ、全体の8割くらいの方が「なるほど」と思えるペースを保ちながら、残りの2割の方には個別フォローを行うようにしています。


さらに重要なのは、小さな成功体験を積み重ねてもらうことです。

人は成功体験を得ると、もっと学びたいという意欲が自然と湧いてきます。

そのため、講義の中では必ず「できた」と実感できる瞬間を設けるようにしているんです。

たとえば、簡単な関数を一つ覚えただけでも、それを使って実際の業務データを整理できたら、それは立派な成功体験になります。

受講者の方が「こんなに簡単にできるんですね」と驚いた表情で言ってくださる瞬間が、私にとって最高の喜びです。


ある企業では、60代の経理担当の方がエクセルのピボットテーブル機能を初めて使えるようになり、「30年間手作業でやっていた集計が、数秒で終わってしまった」と感動されていました。

その方は最初、「自分には無理だ」と諦めモードだったのですが、基礎から丁寧に積み上げていったことで、最終的には自信を持ってツールを使いこなせるようになったのです。

この事例からも分かるように、どんなに経験や年齢が違っても、適切なレベル設定と段階的な指導があれば、誰でも成長できるということを実感しました。


また、講義の内容は常にアップデートしています。

IT技術は日々進化していますし、企業が抱える課題も時代とともに変化します。

だからこそ、受講者の声を大切にしながら、「今求められているスキル」を提供し続けることが必要なんです。

最近では、リモートワークの普及に伴い、オンラインツールの使い方を学びたいというニーズが急増しています。

そうした時代の流れを敏感に察知し、カリキュラムに反映させることも、講師としての重要な役割だと思っています。


それでも、すべてが順調にいくわけではありません。

時には受講者の方が思うように理解できず、焦りや不安を抱えてしまうこともあります。

そんな時こそ、焦らず一歩ずつ進むことの大切さを伝えるようにしています。

学びに失敗はつきものですし、むしろ失敗から学ぶことの方が多いくらいです。

私自身も何度も失敗を繰り返しながら、今の自分があるわけですから。


受講者の成長を支えるためには、講師自身も成長し続けなければなりません。

私もストレングスコーチの資格を取得し、一人ひとりの強みを引き出すアプローチを学びました。

人にはそれぞれ得意なことや苦手なことがあり、その個性を理解した上で指導することで、より効果的な学びが実現できると確信しています。


最後に、あなたが何か新しいことを学ぼうとしている時、それが「ちょうどいい難しさ」になっているか、ぜひ振り返ってみてください。

簡単すぎて退屈していませんか。

逆に、難しすぎて挫折しそうになっていませんか。

もし今の学びが自分に合っていないと感じたら、環境を変えてみることも一つの選択肢です。


地域の中小企業を支援する立場として、私は神奈川県相模原市を拠点に活動しています。

地元の企業と共にIT人材を育成し、デジタル化の波に乗り遅れないよう伴走支援を続けています。

今後も多くの人たちにITの楽しさを知ってもらい、仕事を楽しめる人たちを増やしていきたいと思っています。

学びは決して孤独なものではなく、共に成長できる仲間がいるからこそ続けられるものです。

あなたもぜひ、自分に合った学びの環境を見つけて、一歩ずつ前に進んでいってください。


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