ITエンジニアへの転職を考えている人にとって、何から始めればいいのか分からないというのは本当によくある悩みだと思います。
私自身も小学校からプログラミングに触れてきて、一度はエンジニアとして働いていた時期がありました。
でも、その後挫折してうつ状態になり、今はIT企業の研修講師という仕事に出会って天職だと感じています。
そんな経験を経てきたからこそ、転職を成功させるために本当に大切なことが見えてきたんです。
結論から言うと、ITエンジニア転職を成功させる最大のコツは、まず何のために転職したいのかを明確にすることです。
そして計画的に準備を進めながら、スキルアップの時間をしっかり確保すること。
何より大切なのは、プログラミングを楽しむ気持ちを忘れないことなんですね。
なぜこれが重要なのかというと、転職の目的が曖昧なまま進めてしまうと、途中で迷いが生じてしまうからです。
例えば年収を上げたいのか、もっと技術力を高めたいのか、ワークライフバランスを改善したいのか。
これらの目的によって、選ぶべき企業も学ぶべきスキルも大きく変わってきます。
私がエンジニアとして働いていた頃、周りには「なんとなくITが儲かりそうだから」という理由で転職してきた人もいました。
でもそういう人ほど、技術の習得に苦しんだり、思っていた仕事と違うと感じて早期に離職してしまうケースが多かったんです。
それに対して、
「こういうサービスを作りたい」
「この技術を極めたい」
という明確な目標を持っている人は、困難な状況でも粘り強く学び続けられるんですよね。
転職活動も長期戦になることが多いですから、自分の中に揺るがない軸がないと、途中で心が折れてしまいます。
だからこそ、まず自分の本当の目的を見つめ直すことが大切なんです。
実際に転職を成功させるためには、計画的な準備が欠かせません。
多くの人が犯しがちな失敗は、思いつきで転職活動を始めてしまうことです。
転職サイトに登録して、気になる求人に応募して、面接を受けて…という流れは一見スムーズに見えます。
しかし実際には、企業が求めるスキルと自分の現在のスキルにギャップがあることに気づいて、応募書類が通らないという壁にぶつかることが多いんです。
私が研修講師として多くの受講者と接してきた中で気づいたのは、転職に成功する人ほど逆算思考で動いているということでした。
つまり、自分が目指す企業や職種を先に決めて、そこで求められるスキルセットを明確にする。
そして現在の自分とのギャップを洗い出して、そのギャップを埋めるための学習計画を立てるんです。
例えば、Webアプリケーション開発の仕事がしたいなら、HTMLやCSS、JavaScriptといったフロントエンドの技術だけでなく、サーバーサイドの言語やデータベースの知識も必要になってきます。
こうした技術を習得するには、どう考えても3ヶ月から6ヶ月、場合によっては1年近くかかることもあるでしょう。
だからこそ、転職したい時期から逆算して、今から何を学ぶべきかを明確にすることが重要なんです。
私自身、講師として働き始める前は、人に教えるスキルなんてほとんどありませんでした。
でも研修講師という仕事に魅力を感じて、教え方の本を読んだり、先輩講師の講義を見学させてもらったり、自分でも勉強会を開いて練習したりしました。
そうした地道な準備期間があったからこそ、いざ講師として働き始めた時に、受講者に価値を提供できるようになったんだと思います。
スキルアップの時間を確保することも、転職成功には不可欠です。
多くの人が仕事をしながら転職準備をするわけですから、時間の捻出は本当に大変です。
例えば通勤時間を活用してプログラミングの動画講座を見たり、朝30分早く起きてコードを書いたり、昼休みに技術書を読んだり。
小さな積み重ね再試行NM続ける編集が、半年後には大きな差になってきます。
私が講義で受講者に伝えているのは、完璧を目指さなくていいということです。
毎日1時間確保できなくても、15分でも20分でもいいから続けること。
それが習慣になれば、スキルは身についていきます。
ただし、ここで注意してほしいのは、ただ闇雲に勉強すればいいわけではないということです。
ITの世界は本当に広くて、学ぶべきことが無限にあります。
プログラミング言語だけでも何十種類もありますし、フレームワークやライブラリ、ツールまで含めたら数え切れません。
だからこそ、自分が目指す方向性に合わせて、何を優先的に学ぶかを決める必要があるんです。
例えばWeb系の企業を目指すなら、まずはHTMLとCSSでWebページの基本構造を理解して、JavaScriptで動きをつけられるようになる。
その後、ReactやVueなどのフレームワークに触れていく。
一方、データ分析の仕事がしたいなら、Pythonの基礎を学んで、PandasやNumPyといったライブラリを使えるようになる。
このように、目的に応じて学習の優先順位をつけることが大切です。
そして何より忘れてはいけないのが、プログラミングを楽しむ気持ちです。
これは私が一度挫折した経験から、本当に強く感じることなんです。
エンジニアとして働いていた時、私は技術を身につけることばかりに必死になっていました。
新しい言語を覚えなきゃ、フレームワークを使いこなさなきゃ、アルゴリズムを理解しなきゃ。
そうやって義務感で勉強していたんです。
でも義務感だけで続けていると、いつか心が折れてしまいます。
私の場合は、それがうつ状態という形で表れました。
コードを書くことが苦痛になり、パソコンを開くことすら辛くなってしまったんです。
そんな状態から抜け出せたのは、IT企業の研修講師という仕事に出会ってからでした。
受講者がプログラミングを学んで、初めて自分のコードが動いた時の嬉しそうな顔を見た時、ふと思い出したんです。
自分も小学生の頃、初めてプログラムを書いた時、こんな風にワクワクしていたなって。
プログラミングって本来、とても創造的で楽しいものなんです。
自分のアイデアを形にできる。
誰かの役に立つツールを作れる。
世界中の人と繋がるサービスを生み出せる。
そういう可能性に満ちた世界なんですよね。
でも受験勉強のように「覚えなきゃいけないもの」として捉えてしまうと、その楽しさが見えなくなってしまいます。
だから転職を目指す人には、ぜひ小さなプロジェクトでもいいから、自分が作りたいものを作ってみてほしいんです。
例えば家計簿アプリでもいいし、趣味の読書記録をつけるツールでもいい。
自分が日常で「こんなのがあったら便利だな」と思うものを、実際にコードで形にしてみる。
そうすると、技術を学ぶことが目的ではなく、何かを作るための手段になるんです。
手段として技術を学ぶようになると、勉強がずっと楽しくなります。
私が相模原市で講師として働く中で、多くの受講者を見てきて感じるのは、楽しんでいる人ほど成長が早いということです。
講義の中で新しい技術を紹介すると、「これを使って、あんなこともできそうですね」と目を輝かせて話してくれる人がいます。
そういう人は、講義が終わった後も自分で調べて、どんどん新しいことを試していきます。
義務感で勉強している人と、楽しんでいる人では、半年後、1年後の成長の差が驚くほど開いてしまうんです。
もちろん、転職活動には大変なこともたくさんあります。
何十社も応募して、なかなか内定がもらえないこともあるでしょう。
面接で緊張して、うまく自分をアピールできないこともあるかもしれません。
でもそんな時こそ、なぜ自分がエンジニアになりたいのか、その原点に立ち返ってほしいです。
きっとあなたには、ITの世界に惹かれた理由があるはずです。
プログラミングでこんなものを作ってみたい、こんな問題を解決したい、こんな人の役に立ちたい。
そういう純粋な気持ちがあったはずなんです。
その気持ちを忘れずに、一歩ずつ進んでいけば、必ず道は開けます。
私も挫折を経験して、今は天職に出会えて、毎日えびす顔で仕事をしています。
あなたにもきっと、そんな未来が待っているはずです。
転職は人生の大きな決断ですが、決して怖がる必要はありません。
目的を明確にして、計画的に準備を進めて、スキルアップの時間を確保する。
そして何より、プログラミングを楽しむ気持ちを大切にする。
この3つを意識すれば、きっと理想の転職を実現できるはずです。
いつでも笑顔を忘れずに、一緒に頑張りましょう。