好きなことを追求することの大切さについて、改めて深く実感する出来事がありました。
プログラマーから講師という全く異なる職種への転身を経験した中で、最も価値ある学びは「その時々の情熱に素直に従うこと」でした。
この経験を通じて、人生における選択の本質について多くのことを学んだのです。
多くの人は一度決めた道を変えることに躊躇します。
社会的な期待や周囲の目を気にして、本当はやりたいことがあっても踏み出せずにいるのではないでしょうか。
しかし実際のところ、気持ちが変わることは決して悪いことではありません。
むしろ、それは成長の証拠なのです。
小学校の頃からプログラミングに夢中になり、コードを書くことが何よりも楽しい日々を過ごしていました。
ITエンジニアとして働いていた頃は、技術的な課題解決に没頭し、複雑なシステムを構築することに大きな達成感を感じていました。
とはいえ、ある時期から何かが違うと感じるようになったのです。
技術的なスキルは向上し続けていたものの、心の奥底で「これが本当に自分のやりたいことなのだろうか」という疑問が芽生えていました。
毎日決まった作業を繰り返す中で、創造性や人とのつながりを求める気持ちが強くなっていったのです。
転機が訪れたのは、挫折を経験してうつ状態になった時でした。
それまで順調だと思っていたキャリアが突然行き詰まり、自分が本当に求めているものが何なのか分からなくなりました。
朝起きるのも辛く、これまで愛していたはずのプログラミングにさえ手が向かない日々が続きました。
辛い時期でしたが、今振り返ると、この経験こそが新たな扉を開くきっかけとなったのです。
人生において、一見ネガティブに見える出来事も、実は大きな転換点となることがあるのですね。
そんな中で出会ったのが、IT企業での研修講師という仕事でした。
初めて講壇に立った瞬間、受講者の方々の真剣な眼差しと、新しい概念を理解できた時の喜びに満ちた表情を見て、心の底から「これだ!」と思いました。
プログラミングという技術的なスキルは変わらないものの、それを人に伝える喜びは全く新しい感覚でした。
質問に答える際の受講者の「なるほど!」という反応や、実際に手を動かして課題をクリアした時の達成感を共有できることは、コードを書いていた時とは異なる種類の充実感をもたらしました。
好きを大切にするということは、時として周囲の理解を得にくいものです。
安定した職を離れて新しい道に進むことに対して、家族や友人からは心配する声もありました。
「せっかく技術力があるのに、なぜ教える仕事に?」
「収入が不安定になるのでは?」
といった懸念を示されることもありました。
それでも、自分の心が向かう方向に従って歩み続けた結果、現在は合同会社フェデュケーションを起業し、DX学校相模原中央校を運営するまでになりました。
振り返ると、あの時の決断が全ての始まりだったのです。
神奈川県相模原市という地元で、IT技術の楽しさを多くの人に伝える仕事に携わっています。
生まれ育った街で、地域の企業の方々と直接お話しし、デジタル化の課題を共に解決していく過程は、プログラマー時代には想像もしていなかった充実感をもたらしています。
中小企業のデジタル化支援を通じて、地域経済の発展に貢献できることは、自分の技術的な知識が社会に還元されているという実感を与えてくれます。
全国56校、2000社以上が受講するDX学校のネットワークの中で、地元密着の支援を行えることは本当に幸せなことです。
さらに、Gallup認定ストレングスコーチとしての資格も取得し、仕事を楽しめる人たちを増やす活動も展開しています。
これもまた、好きなことを追求する過程で自然と生まれた展開でした。
講師として多くの受講者と接する中で、それぞれの人が持つ独自の強みや可能性に気づくようになりました。
人それぞれが持つ強みを発見し、それを活かせる環境づくりをサポートすることは、まさに天職だと感じています。
技術を教えることから始まった活動が、今では人生そのものを豊かにする支援へと発展しているのです。
好きなことを追求する際に重要なのは、完璧を求めすぎないことです。
最初から全てが上手くいくわけではありません。
DX学校での講義でも、受講者の理解度に応じて説明方法を変えたり、企業ごとの特有の課題に合わせてカスタマイズしたりする必要があります。
時には準備した内容が思うように伝わらず、別のアプローチを試すこともあります。
試行錯誤の連続ですが、それこそが成長の源泉なのです。
完璧でなくても、情熱を持って取り組むことで、必ず道は開けていきます。
また、好きなことが変化することを恐れる必要もありません。
プログラミングへの情熱から、人に教える喜びへ、そして地域貢献への想いへと、自分の関心は自然に発展していきました。
それぞれの段階で得たスキルや経験は決して無駄になることはなく、むしろ次のステップでの強力な武器となります。
過去の経験が現在の活動に活かされている実感は、人生の一貫性を感じさせてくれます。
実際に、プログラマー時代の技術的な知識は、現在の講師業務において受講者からの信頼を得る重要な要素となっています。
単に理論を教えるだけでなく、実際の現場経験に基づいた実践的な指導ができることは、大きな価値を生んでいます。
「まついさんは実際にシステム開発をやっていたから説得力がある」
という受講者からの言葉は、過去の経験が現在に活かされていることを実感させてくれます。
好きを大切にすることで得られる最大の恩恵は、自然と良い結果がついてくることです。
情熱を持って取り組む仕事には、必ずその熱意が相手に伝わります。
DX学校の受講者の方々からいただく感謝の言葉や、デジタル化に成功した企業からの喜びの声は、何物にも代えがたい報酬となります。
「おかげで業務効率が劇的に改善されました」
「ITが怖くなくなりました」
といった声を聞くたびに、この道を選んで本当に良かったと心から思います。
それでも時には、「この道で本当に良かったのだろうか」と迷うこともあります。
特に経営の責任を感じる瞬間や、新しい挑戦に直面した時には、不安になることもあるでしょう。
そんな時は、初心に戻って自分の心の声に耳を傾けるようにしています。
相模原市の街を歩きながら、地元の企業がデジタル化によってより良いサービスを提供できるようになった姿を見ると、やはりこの道を選んで良かったと実感します。
地域に根ざした活動の意味と価値を、日々の生活の中で感じることができるのです。
現在進行形で感じているのは、好きなことを追求することの素晴らしさです。
毎朝目覚めた時に、今日もまた新しい受講者の方々と出会い、IT技術の楽しさを共有できることを楽しみに思えるのは、本当に幸せなことです。
仕事が趣味と一体化した状態とでも言うのでしょうか、天職を見つけた今の自分は、まさにえびす顔になってしまいます。
いつでも笑顔を忘れずに、人生が豊かになる方法を多くの人と分かち合いたいと思っています。
皆さんにお伝えしたいのは、好きなことを見つけるのに遅すぎるということはないということです。
また、一度決めた道を変えることも決して悪いことではありません。
大切なのは、その瞬間瞬間で自分の心が何を求めているかに素直になることです。
そして、その声に従って行動する勇気を持つことなのです。
好きなことを追求する道のりは決して平坦ではありませんが、その先にある充実感と喜びは、きっと皆さんの人生を豊かにしてくれることでしょう。