私が今の仕事に出会うまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。
プログラミング講師という職業が自分の天職だと気づいたのは、実は長い試行錯誤の末のことです。
振り返ってみると、すべての経験が今の私を形作る重要なピースだったのだと感じています。
小学校時代からプログラミングに触れ、ITエンジニアとしてのキャリアを歩んでいた頃、私は技術力があれば必ず成功できると信じていました。
しかし現実は厳しく、思うような成果を上げることができずに挫折を経験し、うつ状態に陥ってしまったのです。
当時の私は自分の価値を見失い、何をしても意味がないような気持ちに支配されていました。
パソコンの前に座っても手が動かず、同僚たちと比較しては自分の不甲斐なさを責め続ける日々が続いていました。
深夜まで残業しても成果が上がらず、なぜ自分だけがこんなに苦しまなければならないのかと自問自答を繰り返していました。
それでも諦めずに模索を続けていたある日、IT企業での研修講師という機会に出会いました。
初めて講義をした時の受講者の反応は忘れられません。
難しいプログラミングの概念を分かりやすく説明すると、皆さんの目が輝いて「なるほど」という表情を浮かべてくれたのです。
その瞬間、私は自分が本当にやりたいことを見つけた気がしました。
講義室の空気が変わる瞬間、受講者の方々が理解した時に見せる笑顔、そんな一つひとつが私の心に深く響いたのです。
天職とは何かを考えた時、4つの要素が重なる場所にあると気づきました。
まず自分が好きなことです。
私の場合、プログラミングそのものへの愛情と、人に教えることへの情熱がありました。
技術的な課題を解決する喜びと、誰かの理解が深まる瞬間を共有できる喜び、この両方が私の心を満たしてくれます。
コードを書いているときのあの集中感と、受講者が「できた!」と声を上げる瞬間の充実感は、何にも代えがたいものです。
次に得意なことです。
長年のプログラミング経験で培った技術力はもちろん、複雑な内容を分かりやすく伝える能力も身につけていました。
とはいえ、この能力は最初からあったわけではありません。
挫折を経験したからこそ、受講者の気持ちに寄り添い、つまずきやすいポイントを理解できるようになったのです。
自分がつまずいた経験があるからこそ、どこで躓きやすいのか、どんな説明をすれば理解してもらえるのかが分かるようになりました。
さらに人の役に立てることです。
IT技術の楽しさを伝えることで、多くの人たちが新しい可能性を発見し、キャリアの選択肢を広げるお手伝いができます。
実際に私の講義を受けた受講者から
「プログラミングが好きになった」
「転職に成功した」
「副業で収入を得られるようになった」
という報告をいただくたびに、この仕事の意義を実感します。
特に印象的だったのは、全くの未経験からスタートした50代の女性の方が、半年後にはウェブサイトを作れるようになったという報告でした。
その方の嬉しそうな表情は今でも鮮明に覚えています。
そして収入源として成り立つことです。
好きなことや得意なことでも、それだけでは生活していけません。
しかし需要のあるIT技術を教える講師として、安定した収入を得ながら自分らしく働けるのは本当に幸せなことです。
エンジニア時代とは違い、毎日の仕事に意味を感じながら働けるようになりました。
この4つの要素が重なる場所を見つけた時、私は合同会社フェデュケーションを起業しました。
自分の経験を活かして、より多くの人にITの楽しさを知ってもらいたいという想いが原動力となっています。
さらにGallup認定ストレングスコーチとしての活動も始め、仕事を楽しめる人たちを増やすことを目標に掲げています。
自分の強みを活かして働くことの素晴らしさを、一人でも多くの人に伝えたいのです。
皆さんにもぜひこの4つの要素が重なる仕事を見つけてほしいのです。
それは必ずしも私のようにプログラミング講師である必要はありません。
あなたが心から好きで、得意で、人の役に立てて、収入源にもなるもの、それがあなたの天職なのです。
天職に出会えた時の感動は、言葉では表現しきれないほど素晴らしいものです。
天職を見つけるためには、まず自分自身を深く知ることから始めましょう。
どんなことに興味を持ち、どんな瞬間に充実感を感じるのか。
失敗や挫折も含めて、これまでの経験を振り返ってみてください。
私の場合、エンジニアとしての挫折があったからこそ、教えることの価値に気づけたのです。
人生に無駄な経験は一つもないと心から思います。
次に、自分の強みを客観的に把握することが大切です。
周りの人からどんなことを頼まれることが多いのか、どんな場面で力を発揮できるのか。
時には専門的な診断ツールを活用することも有効でしょう。
私もストレングスファインダーを受けて、自分の強みを客観的に理解することができました。
その結果、学習欲や個別化といった強みが講師という仕事に非常に適していることが分かったのです。
そして社会のニーズを理解することです。
自分の好きなことや得意なことが、実際にどのような形で人の役に立てるのか。
市場の動向や将来性も含めて考えてみてください。
IT分野のように変化の激しい業界では、常に学び続ける姿勢が求められますが、それも楽しみの一つだと感じています。
最後に、実際に行動を起こすことです。
小さなことから始めて、徐々に経験を積み重ねていく。
私も最初はIT企業での研修講師から始まり、少しずつ自分のスタイルを確立していきました。
完璧を求める必要はありません。
まずは一歩踏み出してみることが大切です。
天職を見つけた今、私は毎日がとても充実しています。
仕事が楽しいと感じられるのは本当に幸せなことです。
技術の進歩とともに学び続ける必要はありますが、それすらも楽しみの一部になっています。
新しい技術を学び、それを受講者に分かりやすく伝える方法を考える時間は、私にとって至福の時間です。
現在は講師業だけでなく、ストレングスコーチとしても活動しています。
人それぞれに異なる強みがあり、それを活かした働き方ができれば、仕事は苦痛ではなく喜びになるのです。
私自身がそれを実感しているからこそ、多くの人にこの感動を味わってもらいたいと思っています。
天職を見つけるまでの道のりは人それぞれです。
私のように挫折を経験してから見つける人もいれば、最初から自分の道を見つけている人もいます。
どちらも正しい道筋です。
大切なのは、自分らしく働ける場所を見つけることです。
時には周囲から理解されないこともあるかもしれません。
私も起業する時は多くの人から心配されました。
しかし自分の信念を持ち続けることで、必ず道は開けます。
天職に出会った今だからこそ言えるのは、リスクを恐れずにチャレンジしてよかったということです。
皆さんもきっと、この4つの要素が重なる場所を見つけることができるはずです。
そこには必ず、より豊かな人生が待っています。
時間はかかるかもしれませんが、諦めずに探し続けてください。
私も引き続き、多くの人たちにITの楽しさを伝えながら、仕事を楽しめる人たちを増やしていきたいと思います。
あなたの天職探しを心から応援しています。