受講者の成長を応援するのは、推し活に似ているかもしれません。
頑張る人を支えることも、素敵な推し活の形ですね。
推し活といえば、アイドルやアニメキャラクター、YouTuberなどを応援することを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし実際には、身近な人の成長を見守り、応援する行為も立派な推し活なのです。
特にプログラミング講師として活動していると、受講者一人ひとりの成長過程を間近で見ることができます。
ふと気づいたのは、小学校時代からプログラミングに触れ、ITエンジニアとして働いた後に講師という道を歩むようになってから、毎日が推し活のような感覚に満ちていることです。
2022年の秋、JavaScript講座を担当した時のことでした。
受講者が最初の授業で「配列って何ですか?」と質問してきました。
その時の彼女の真剣な眼差しを見て、「この人を絶対に成功させたい」という気持ちが芽生えたのです。
それでも、講師業を始めた当初は失敗の連続でした。
ITエンジニアとして働いていた時期に挫折し、うつ状態になった経験もあり、人に教えることに対して不安を感じていました。
しかし、IT企業での研修講師という天職に出会えたことで、推し活のような楽しさを教育の現場で感じられるようになったのです。
さて、推し活と教える喜びの共通点について詳しく説明してみましょう。
まず、成長を見守る喜びがあります。
推しているアイドルが新しいスキルを身につけたり、目標を達成したりする瞬間は格別ですよね。
同じように、受講者がfor文を理解できた瞬間や、初めて動くプログラムを作成できた時の表情は、まさに推しの成長を見ているような感動があります。
実のところ、プログラミング講師として活動する中で最も印象的だったのは、HTMLとCSSすら知らなかった50代の女性受講者が、3か月後には美しいウェブサイトを作成していた時でした。
その時の達成感は、推しがライブで新曲を披露した時の感動に似ていました。
まさに「やったー!」という気持ちだったのです。
とはいえ、推し活には時として辛い瞬間もあります。
推しが失敗したり、思うようにいかなかったりする時です。
プログラミング学習でも同様で、受講者がエラーに悩んだり、理解できずに落ち込んだりする姿を見るのは心が痛みます。
しかし、そんな時こそ応援の力が発揮されるのです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての活動を通じて気づいたのは、人を応援することで自分自身も成長できるということです。
推し活をしている人たちは、推しの活動を通じて自分も前向きになったり、新しいことに挑戦したりする勇気をもらっています。
教育現場でも同じで、受講者の頑張りを見ていると、自分ももっと良い講師になろうという気持ちが湧いてきます。
現在、合同会社フェデュケーションを起業して、多くの人たちにITの楽しさを伝える活動をしています。
この経験から言えることは、受講者への応援は単なる教育指導ではなく、人生を豊かにする推し活そのものだということです。
あなたも身近な人の成長を応援してみませんか。
それは家族でも友人でも同僚でもかまいません。
誰かの挑戦を見守り、応援することで、きっと新しい発見があるでしょう。
プログラミングを学ぼうとしている人がいれば、ぜひその人の推しになってあげてください。
推し活としての教育体験には、もう一つの失敗談があります。
2021年の春、Python入門講座で受講者の一人が「関数の概念がどうしても理解できない」と悩んでいました。
私は必死に説明しようとしましたが、逆に混乱させてしまったのです。
その時に気づいたのは、推し活と同じように、相手のペースを理解することの大切さでした。
推しを応援する時も、自分の気持ちを押し付けるのではなく、相手のタイミングを尊重することが重要です。
推し活の魅力は、応援する相手の小さな成長も見逃さないことです。
プログラミング学習でも同様で、変数の宣言ができるようになった、if文を正しく書けるようになった、といった些細な進歩でも大きな喜びになります。
ZoomやTeamsを使ったオンライン講座では、受講者の「できました!」という声を聞く度に、まるで推しの配信を見ているような高揚感を覚えます。
また、推し活には仲間との共有という楽しみもあります。
同じ推しを応援するファン同士が情報交換したり、感動を分かち合ったりするのと同じように、プログラミング講座でも受講者同士が教え合う場面を作ることができます。
JavaScriptの課題で悩んでいる人に、HTMLが得意な人がアドバイスをする光景は、まさにファン同士の助け合いそのものです。
さらに、推し活には成長を記録する楽しみもあります。
推しの活動記録を残すファンが多いように、受講者の成長過程を記録することも大切な要素です。
最初のHello Worldから始まって、段々と複雑なプログラムを作れるようになる過程は、推しの成長アルバムのようなものです。
推し活と教育の共通点として、継続的な関心も挙げられます。
一時的な応援ではなく、長期間にわたって見守り続けることで、より深い絆が生まれます。
プログラミング講座が終了した後も、受講者の転職報告や作品発表を聞くたびに、推しの新しい活動を知った時のような嬉しさを感じます。
実際に推し活のような気持ちで受講者を応援していると、教える側のモチベーションも格段に上がります。
「この人には絶対に成功してほしい」という気持ちが、より良い教材作りや指導方法の改善につながるのです。
React、Vue.js、Node.jsなどの新しい技術についても、受講者のために学び続ける原動力になります。
推し活には「沼」という言葉がよく使われますが、教育の世界にも同様の「沼」があります。
一度受講者の成長を見る喜びを知ってしまうと、もっと多くの人を応援したくなってしまうのです。
それは決して悪いことではありません。
むしろ、人の成長を支援したいという気持ちは、社会全体にとって非常に価値のあることです。
推し活における「布教活動」も、教育の世界では重要な要素です。
プログラミングの楽しさを一人でも多くの人に知ってもらいたい、ITの可能性を広めたいという気持ちは、まさに推し活の布教活動そのものです。
友人や家族にプログラミングの魅力を語る時の熱量は、推しについて語る時の熱量と変わりません。
推し活をしている人なら理解できると思いますが、推しの成長を見守ることで自分自身の人生も豊かになります。
同じように、誰かの学習を応援することで、自分自身も新しい発見や気づきを得ることができるのです。
受講者から「先生のおかげでプログラミングが好きになりました」と言われた時の嬉しさは、推しからファンレターの返事をもらった時の感動に匹敵します。
推し活には時として経済的な負担も伴いますが、教育における応援活動は基本的に無料でできます。
励ましの言葉をかけたり、一緒に問題を考えたり、成功を祝ったりすることにお金はかかりません。
それでいて得られる満足感は、高額なグッズを購入した時以上かもしれません。
推し活特有の「ガチ恋」という現象も、教育の場では良い形で現れます。
受講者の成功を心から願い、そのために全力でサポートしたいという気持ちは、まさに健全なガチ恋状態です。
ただし、推し活とは違って、教育における応援は一方通行ではありません。
受講者からも学ぶことが多く、双方向の成長関係が築けるのです。
SNSでの推し活と同じように、受講者の成果を発信して応援することもあります。
もちろんプライバシーに配慮した上でですが、「今日の受講者さんがすごいプログラムを作ってくれました」といった投稿をする時の気持ちは、推しの活動を宣伝する時の気持ちとそっくりです。
推し活には「担降り」というつらい経験もありますが、教育の世界では逆に「卒業」という美しい別れがあります。
受講者が十分にスキルを身につけて独り立ちしていく姿を見送る時は、寂しさもありますが、それ以上に達成感と誇らしさで満たされます。
あなたは今、誰かを応援していますか。
もしプログラミングを学んでいる人が身近にいるなら、その人の小さな成長も見逃さずに応援してみてください。
エラーが解決できた時の喜びを一緒に分かち合い、新しい機能を実装できた時の達成感を共有することで、あなた自身も豊かな気持ちになれるはずです。
推し活としての教育体験は、単なる知識の伝達を超えた人間関係の構築でもあります。
受講者が成長していく姿を見守ることで、自分自身も教える喜びを再発見できます。
今日からでも遅くありません。
身近な人の挑戦を応援する推し活を始めてみませんか。
その体験は、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。