時代は加速度的に変化しています。
私たちの周りを見渡せば、昨日まで存在しなかったテクノロジーが今日は当たり前のように使われ、数年前には想像もしなかった職業が生まれています。
そんな中で、多くの人が「今、どんなスキルを身につけるべきか」という問いに悩まされているのではないでしょうか。
トレンドに乗り遅れないように、新しい技術を追いかけ続ける日々。
そこには常に焦りと不安が付きまといます。
しかし、このような変化の激しい時代だからこそ、私が大切にしていただきたいのは表面的なスキルではなく、本質的な能力です。
どんなに時代が変わろうとも、どんなに技術が進化しようとも、人と人とのつながりの中で価値を生み出す「コミュニケーション力」のような普遍的なスキルこそが、長い目で見たときに最も重要なのです。
私はITエンジニアとして17年間働いた経験があります。
その間に数えきれないほどの新技術が登場し、そのたびに「これを習得しなければ取り残される」という恐怖と戦ってきました。
しかし、振り返ってみると、技術そのものよりも、チームで協力して問題を解決する力や、相手の立場に立って考える姿勢が、実は自分のキャリアを支えてきたことに気づくのです。
<br プログラミング講師として多くの受講者と接する中で、技術的な知識だけではなく、「なぜそうなるのか」という本質的な理解や、「どうすれば相手に伝わるか」という視点を持つ人が、結果的に長く活躍できることを実感しています。
目の前のトレンドに振り回されるのではなく、どんな状況でも応用できる土台となる能力を磨くことが、将来の自分への最高の投資なのです。
かつて私自身も、次々と現れる新技術についていけず挫折し、うつ状態に陥ったことがあります。
しかし、その経験から学んだのは、全てを完璧に習得しようとするのではなく、自分の強みを活かす方向性を見つけることの大切さでした。
誰もが同じ道を歩む必要はなく、それぞれが持つ独自の才能や関心を大切にしながら、普遍的な能力を磨くことで、どんな環境でも活躍できる土台が築けるのです。
Gallup認定ストレングスコーチとしての視点から見ても、人それぞれの強みは異なります。
他人と比較して自分に足りないものを探すのではなく、自分だけの才能を理解し、それを最大限に活かす方法を見つけることが大切です。
私が天職と呼べる仕事に出会えたのも、自分の強みと普遍的なスキルを組み合わせることができたからこそだと感じています。
合同会社フェデュケーションを起業した今も、私の目標は変わりません。
多くの人たちにITの楽しさを知ってもらうこと、そして仕事を通じて人生を豊かにする方法を見つけてもらうこと。
それは単にテクニカルスキルを教えるだけではなく、変化の時代を生き抜くための本質的な力を育むお手伝いをすることでもあります。
技術は常に進化し続けます。
しかし、人と人とのつながりや、問題を本質から理解する力、そして自分の強みを活かして価値を生み出す姿勢は、いつの時代も変わらない普遍的な価値を持っています。
一時的なトレンドに振り回されるのではなく、長期的な視点で自分を成長させていくことが、この先の人生をより豊かにしていくことでしょう。
何か新しいことを学ぶとき、それが将来どのように役立つのか、どんな状況でも応用できる本質は何なのかを考えてみてください。
表面的なテクニックではなく、その根底にある原理原則を理解することで、どんな変化にも対応できる力が身につきます。
そして、それは仕事だけでなく、人生全体をより豊かにする財産となるはずです。
私も日々、受講者の皆さんから多くのことを学びながら、自分自身も成長し続けたいと思っています。
これからも笑顔を忘れず、一人でも多くの方が仕事を通じて人生の豊かさを感じられるよう、本質的な能力の大切さを伝えていきたいと思います。
変わりゆく時代だからこそ、変わらない価値に目を向けることの大切さを、皆さんとともに考え続けていければ幸いです。