未来エンジニア養成所Blog

月単価180万以上のプログラミング講師がプログラミングを皆に楽しんでもらうための情報をお届けします。

学びを続ける秘訣は「軽やかさ」にあり

勉強を始める時は、意気込み過ぎないことがコツです。

「さぁ、勉強するぞ」

より

「そろそろ勉強してみようかな」

という軽い気持ちの方が、むしろモチベーションを保ちやすく、継続的な学習に繋がります。

この一見シンプルな考え方が、実は学びの本質を捉えているのではないかと思います。


私たちは何か新しいことを学ぼうとする時、つい気合いを入れ過ぎてしまいがちです。

特に社会人になると、限られた時間の中で効率よく成果を出そうとするあまり、学びそのものに重圧を感じてしまうことがあります。

「今日は三時間集中して勉強するぞ!」

と固く決意するものの、思うように進まなかった時の挫折感は大きく、次第に学ぶこと自体から遠ざかってしまう――

そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。


プログラミング講師として多くの受講者と接してきた経験から言えることは、長く続く学びというのは、むしろ「軽やかさ」から生まれるということです。

肩の力を抜いて、少しだけ好奇心に従って進んでみる。そんな気楽な姿勢で始めた学びの方が、不思議と長続きするのです。


小学生の頃からプログラミングに触れ、17年間ITエンジニアとして働いてきた私自身も、実はこの「軽やかさ」の大切さを学ぶのに長い時間がかかりました。

真面目に取り組むあまり、自分を追い込み過ぎてうつ状態に陥ったこともあります。

しかし、そんな経験を経て、今はIT企業研修講師という天職に出会い、合同会社フェデュケーションを起業するに至りました。

この道のりで気づいたのは、学びは強制されるものではなく、自然と湧き上がる好奇心に従うものだということです。


例えば、プログラミングを学ぶ受講者の方々を見ていると、最初から完璧を目指す人よりも、「ちょっと試してみよう」という気持ちで取り組む人の方が、結果的に深く学んでいくケースが多いように感じます。

完璧主義は時に私たちの足を止め、小さな失敗さえも恐れさせてしまいます。

しかし、学びの過程で失敗は避けられないものですし、むしろその失敗こそが深い理解への道筋となることも少なくありません。


「そろそろ勉強してみようかな」というアプローチは、自分自身への心理的なハードルを下げる効果もあります。

厳しいノルマを課すのではなく、今日は五分でも十分でも、気が向いた時に少しだけ取り組んでみる。

そうすることで、知らず知らずのうちに学びが日常の一部となり、継続的な成長につながっていくのです。


Gallup認定ストレングスコーチとしての視点からも、この「軽やかさ」は自分の強みを活かす上で重要だと感じています。

人は誰しも固有の才能や強みを持っています。

それを活かす方法を見つけるためには、時に遊び心を持って様々なことに挑戦してみることが大切です。

硬直した思考ではなく、柔軟な姿勢で自分の可能性を探っていく――

そんな姿勢が、結果的に自分らしい学びの道を切り拓いていくのではないでしょうか。


もちろん、学びには時に集中して取り組む時間も必要です。

しかし、その集中力さえも、「さあ、集中するぞ」と力んだ状態よりも、自然と対象に引き込まれていく状態の方が質が高いものになります。

心理学でいう「フロー状態」——活動に完全に没頭し、時間の感覚さえ忘れてしまうような状態は、むしろリラックスした心の状態から生まれることが多いのです。


私自身、ITエンジニアとして挫折した経験から、学びに対する姿勢を見直す機会を得ました。

それまでは「もっと知識を得なければ」「もっとスキルを高めなければ」という焦りから学んでいたように思います。

しかし今は、純粋な好奇心や「これを知ったら、誰かの役に立つかもしれない」という思いから学ぶことが多くなりました。

そうすることで、学びそのものが苦しいものではなく、むしろ楽しい活動へと変わっていったのです。


特にIT技術のような日進月歩の分野では、常に新しいことを学び続ける必要があります。

そんな中で長く学び続けるためには、肩の力を抜いて取り組むことが何よりも大切です。

完璧を目指すのではなく、今日よりも少しだけ前進することを目標にする。

そうした小さな一歩の積み重ねが、結果的に大きな成長につながっていくのです。


受講者の方々を見ていると、最初は「プログラミングなんて難しそう」と身構えていた人も、少しずつ触れていくうちに楽しさを見出し、気づけば夢中になっていることがよくあります。

これはまさに、「軽い気持ち」で始めたことが、自然と深い学びへとつながった例だと言えるでしょう。


仕事を楽しめる人を増やすことが私の目標ですが、その「楽しさ」は決して無理に作り出せるものではありません。

むしろ、肩の力を抜いて取り組むことで自然と生まれてくるものなのだと思います。

天職と呼べる仕事に出会えた今、毎日がえびす顔になってしまうのも、きっとこの「楽しさ」があるからこそなのでしょう。


人生が豊かになる方法を考える時、学びは欠かせない要素です。

しかし、その学びが苦行のようになってしまっては、本末転倒ではないでしょうか。

「そろそろ勉強してみようかな」という軽やかな気持ちで取り組むことで、学びそのものが人生を彩る喜びとなる——

そんな学びの形を、皆さんにも見つけていただければと思います。


日々の忙しさの中で、「勉強しなければ」というプレッシャーを感じている方がいらっしゃるなら、ぜひ一度その気持ちを手放してみてください。

「今日は五分だけ」

「ちょっとだけ触れてみよう」

という気軽な気持ちで始めてみる。

その小さな一歩が、やがて大きな変化をもたらすきっかけになるかもしれません。


最後に、学びの旅においては笑顔を忘れないことも大切です。

真剣に取り組むことと、楽しむことは決して相反するものではありません。

むしろ、楽しみながら取り組むことで、より創造的で豊かな学びが生まれるのではないでしょうか。

いつでも笑顔を忘れずに、自分のペースで学びを続けていく——

そんな姿勢が、結果的に持続可能な成長につながっていくのだと信じています。


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