IT企業研修講師として日々授業に臨んでいると、様々な場面で感じることがあります。
それは受講料の金額が高かろうが低かろうが、私はいつも全力で最高の講義をお届けしたいという思いです。
高額な研修だからといって特別扱いすることも、リーズナブルな研修だからといって力を抜くこともありません。
どんな方が受講されても、その場にいる全ての方に価値ある時間を過ごしていただきたいと心から願っています。
講義の準備は決して簡単なものではありません。
新しい技術トレンドを追いかけ、わかりやすい例え話を考え、スライド資料を作り込み、実習課題を練り上げる。
時には夜遅くまで教材と向き合うこともあります。
特に初めて担当するコースは不安との闘いで眠れない夜もありました。
それでも朝を迎え、教室に入った瞬間に感じる緊張感と高揚感は何物にも代えがたいものです。
講義が始まると、受講者の表情を一つ一つ丁寧に見ていきます。
理解できているか、困っていないか、興味を持ってくれているか。
日々の仕事で忙しい中、時間を作って参加してくださっている方々の思いに応えたいという気持ちが湧いてきます。
そして難しい概念が伝わった瞬間、受講者の目が輝く瞬間、「なるほど!」という声が教室に響く瞬間。
それらの反応が私の原動力となっています。
プログラミングは決して簡単な道ではありません。
躓きも挫折も当然あります。
私自身もITエンジニアとして17年間走り続けた末に燃え尽き、うつ状態に陥った経験があります。
だからこそ、受講者の皆さんには無理なく、しかし着実に成長していただきたいと思っています。
難しい概念も「これならわかる!」と思えるような例えで説明し、つまずいたときには寄り添いながら一緒に解決策を見つけていく。
そんな姿勢を大切にしています。
講義中に受講者の皆さんが楽しそうに学んでいる様子を見ると、全ての疲れが吹き飛びます。
「今日の講義でプログラミングが少し好きになりました」
「自分でも作れそうな気がしてきました」
といった言葉をいただくと、この仕事をしていて本当に良かったと心から感じます。
準備の大変さも疲労も、全てが報われる瞬間です。
プログラミングは単なる技術ではなく、世界を見る新しい視点を提供するものだと思っています。
物事を論理的に考え、複雑な問題を小さな部分に分解して解決する力。
これはITの世界だけでなく、人生のあらゆる場面で役立つスキルです。
そんな素晴らしいツールを多くの方に知ってもらいたい、使いこなせるようになってもらいたいという思いで日々講義に臨んでいます。
合同会社フェデュケーションを起業したのも、より多くの人にITの楽しさを知ってもらいたいという思いからでした。
自分自身が天職に出会えたように、受講者の皆さんにもプログラミングを通じて新たな可能性を見出してもらえたら、これ以上の喜びはありません。
ストレングスコーチとしての経験も活かしながら、一人ひとりの強みを引き出す講義を心がけています。
教える立場になっても学びは常に続きます。
受講者からの鋭い質問に答えられないこともあります。
そんなときは「わかりません、一緒に調べましょう」と正直に伝え、共に学ぶ姿勢を大切にしています。
完璧な講師ではなく、常に成長し続ける講師でありたいと思っています。
プログラミングの世界は日進月歩で変化し続けています。
新しい言語、新しいフレームワーク、新しい考え方が次々と生まれています。
その変化に対応するのは大変なこともありますが、学び続けることの楽しさを受講者と共有できることが、この仕事の大きな魅力だと感じています。
最後に、いつも笑顔で講義に参加してくださる受講者の皆さんに心から感謝しています。
皆さんがプログラミングの楽しさを感じ、仕事や人生に活かしていく姿を見ることが私の最大の喜びです。
これからも全力で、そして笑顔で、最高の講義をお届けし続けたいと思います。
一緒にプログラミングの素晴らしさを分かち合い、共に成長していく旅を楽しみにしています。