テクノロジーの進化が加速する現代社会において、IT人材の育成は企業の重要課題となっています。
しかし、その担い手となるIT企業研修講師への転身を検討するエンジニアは、意外にも少ないのが現状です。
17年間のITエンジニア経験を持つ私が、研修講師という新たなキャリアで見つけた可能性と魅力についてお伝えしたいと思います。
私自身、エンジニアとして長年働く中で、技術的な課題だけでなく、メンタル面での困難も経験してきました。
しかし、その経験が今、研修講師として受講者に向き合う際の大きな強みとなっています。
技術的な知識はもちろんのこと、エンジニアとして直面する様々な課題や不安に共感できる視点を持てているからです。
IT企業研修講師という職業の魅力は、何と言っても「教える喜び」にあります。
受講者が新しい技術を理解し、実践できるようになっていく過程に寄り添える。
それは、エンジニアとして開発に携わっていた時とは異なる、新たなやりがいを私に与えてくれています。
また、収入面でも予想以上に安定しており、ワークライフバランスを保ちながら、充実したキャリアを築けることも大きな利点です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の波が全産業に広がる中、企業のIT研修需要は今後さらに拡大していくことが予想されます。
それは同時に、IT企業研修講師というキャリアの可能性が、まだまだ開拓されていないことを意味しています。
エンジニアとしての経験を活かしながら、人材育成という形で社会に貢献できる。
この仕事は、そんな新しい価値創造の機会を提供してくれます。
現在、Gallup認定ストレングスコーチとしての活動も並行して行う中で、技術指導と人材育成の相乗効果を実感しています。
単なる技術移転ではなく、受講者一人一人の強みを活かしながら、その人らしい成長を支援できることは、この職業ならではの醍醐味です。
私は合同会社フェデュケーションを立ち上げ、より多くの人々にITの可能性と楽しさを伝える活動を展開しています。
その中で常に感じるのは、IT技術の教育需要の高まりと、それに応えられる質の高い講師の不足です。
技術を持つ人から、その技術を効果的に伝えられる人への転換が、今まさに求められているのです。
エンジニアとしての経験は、研修講師として活動する上で何にも代えがたい財産となります。
技術的な深い理解があるからこそ、受講者の疑問に的確に答えられ、実践的な知識を分かりやすく伝えることができるのです。
また、自身のエンジニア時代の経験を踏まえることで、より効果的な学習方法や、つまずきやすいポイントの解説なども可能になります。
ITエンジニアから研修講師へのキャリアチェンジは、決して容易な選択ではないかもしれません。
しかし、そこには技術力を活かしながら、新たな形で社会に貢献できる大きな可能性が広がっています。
人に教えることに興味がある方、自身の経験を次世代に伝えたいと考えている方には、ぜひ検討していただきたい選択肢です。
私自身、この転身を通じて、仕事の新しい喜びと可能性に出会うことができました。
それは、まさに天職との出会いだったと言えます。
技術を教えることへの興味をお持ちの方には、ぜひこの未開拓の分野にチャレンジしていただきたいと思います。
きっと、エンジニアとしての経験を活かしながら、新たなやりがいと成長の機会を見出すことができるはずです。