フリーソフトウェアのMySQLを使って、データベースを実際に作っていきましょう。
データベースを作る際、どんなアプリケーションでそれを利用するかによっても、データベースの設計は変わってきます。
Webアプリケーションとの連携
データベースは、それ単独では単なるデータのかたまりにすぎません。
オンラインショッピングサイトやホテルや飛行機の予約システムなど、なんらかのアプリケーションを通して、データベースにアクセスをして、大量のデータの中から情報を取り出したり、情報を登録し、分析、活用したりすることで、はじめて役に立ちます。
データベースは、様々なアプリケーションから利用されますが、その多くはWebアプリケーションです。
Webアプリケーションはインターネットを介してプログラムを動作させ、データベースにSQLを送ってデータの登録や取り出し、加工を行います。
クライアントは、インターネットのブラウザからアプリケーションを起動し、表示されたWebページにデータベースから取り出したい情報や修正、削除したい情報を入力します。
それを受けとったWebサーバは、PHPやJavaといったプログラムを介して、データベースにSQLを発行します。
データベースサーバは、SQL命令を実行しデータベースを操作し、結果をプログラムに返します。
プログラムは、実行した結果をクライアントのブラウザに返して、データベースにどのような処理をしたかを知らせます。
SQL とは
SQLとは、Structured Query Language(構造化問合せ言語)の略で、データベースに対する要求を実現するための命令や構文を持っています。
SQLは、RDBMSの共通言語であるため、たとえ製品が異なっている場合でも、RDBMSが動いていれば、SQLを通して利用することができます。
データベースは、異なるコンピュータ、異なるユーザから使われることが前提となっています。
データベース自体を動かし、他のパソコンからの要求に答えてデータベースを利用させるコンピュータのことを、データベースサーバと呼びます。
また、データベースサーバを利用するために、要求を出すコンピュータのことをデータベースクライアントと呼びます。
通常は、データベースサーバが1台のコンピュータ、データベースクライアントは複数のコンピュータで構成されますが、この解説では1台のパソコン上で、データベースサーバを稼動させ、自分自身がデータベースクライアントとなってコンピュータ内のデータベースサーバを利用します。
MySQLとは
MySQLは、前述したとおりオープンソースですので、無償で利用することができます。
これは、MySQL Community Editionと呼ばれるもので、リファレンスマニュアルやフォーラム、メーリングリストはありますが、技術サポートはありません。
新機能を取り入れ、開発していくことを重視する形態で、一定の制限の中で自由に使用することができます。
これに対して、商用版のMySQLもあります。
「オープンソースは、無償で使用できるけれどサポートがないので心配」といった企業等に対応したもので、安定性を重視し、計画的に運用や管理ができるようになっています。
MySQLの特徴をまとめると次のようになります。
- 動作が早い
- オープンソースである
- 多くのOSで動作する
- 多くのプログラム言語が対応している
- 無償と有償の2つの形態がある
MySQLは動作が早く、その軽快さが売りでもあります。
Webアプリケーションからデータベースに問い合わせをしたときに、すぐに結果が返ってくる方が良いでしょう。
これも世界でよく使われている理由の1つといえます。
次回から実際にデータベースを作成していきましょう。
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