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【DB入門】データベースとは Part2

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データの管理を行うソフトウェア

データベースとは、「ある目的のために集められた情報を、一定のルールにしたがって蓄積しておく場所」ということです。


それでは、そのデータはどのように登録すればよいのでしょうか。



まず、私たちのまわりにあふれている情報を簡単に整理する方法を考えてみましょう。

例えば、次のような一覧表で考えてみます。

一覧表



このようなクラスの名簿を作るとき、まず先頭に、[氏名] [郵便番号] [都道府県] [住所] [電話番号]などのタイトルを書き、2行目以降に実際のデータを 記入していきます。


このような表形式にすると、必要な情報を探しやすく検索に便利です。

入力するときも同じで他の情報と比較できるので、どの欄にどのようなデータを記入すればよいかはっきりします。



一覧表の良いところは、情報の質を揃えられるという点です。


すべてのデータがタイトルで分類された情報を持ち、表の縦と横の交わる部分を見れば、複合的な必要情報をすぐに取りだすことができます。


例えば、「高杉健太郎さんの住所が知りたい」と言う場合には、[氏名] の列で「高杉 健太郎」を探した後、同じ行の住所の列を調べることで、ほしい情報を手に入れることができます。

このような一覧表を作れば、データをきちんと整理することができます。


また必要なデータを取り出すことで、別の意味を持った情報を創ることもできます。



次の表は、クラス名簿に登録された人の[国語] [数学] [英語] のテストの点数です。

テストの点数表



この一覧表を利用すれば、下のような各教科の合計点や平均点、さらには平均点の高い人の順に並べ替えたりすることができます。

表の並び替え



このように、一覧表を作成してデータを整理しておけば、そのデータを情報として活用することができます。


このような処理を素早く行うには、紙と鉛筆を使うよりもパソコンを使ったほうが便利で速いですね。

パソコンを使ってデータを管理するには、

  • Excel などの表計算ソフトを利用する
  • データベースソフトやシステム を利用する

といった方法が考えられます。



皆さんの中にも、会社のデータをExcelで管理された経験があるでしょう。

Excelに代表される表計算ソフトは、入力画面が表形式になっており、一覧表を作成するのが得意です。

表計算ソフトにはファイルからデータを読み書きしたり、データを編集する機能が備わっているので、簡単に一覧表を作成することができます。

データの追加、削除、変更のみならず、指定した列を使ってデータを並べ替えたり、指定した条件でデータを抽出することもできるので、上の例のような部員名簿や成績表は簡単に作ることができます。


しかし、残念ながら表計算ソフトでデータを管理するには限界があります。


それは効率の問題です。


表計算ソフトは、集計や分析のためのソフトウェアなのです。


例えば、次のような「商品リスト」と「顧客リスト」があったとします。

【商品リスト】
商品リスト


【顧客リスト】
顧客リスト



どの商品が、どの顧客に、どれだけ売れたのかを日々入力する次のような「販売リスト」を作成するとします。

【販売リスト】
販売リスト



ここで、3つのリストをじっくり見比べてみてください。

3つのリスト



[販売リスト]の項目を見ると、[商品リスト]と[顧客リスト]のデータを何度も入力しているのがわかります。

もし、[商品リスト]のD001のホットコーヒーが値上がりしたらどうでしょう。

[商品リスト]のホットコーヒーのデータを書き換えるだけではなく、[販売リスト]の中からホットコーヒーが売れたデータを修正しなければなりません。

[販売リスト]は日々の売り上げが大量に入力されていくので、間違えないようにホットコーヒーの単価金額を修正するのはとても大変な作業になります。

データをコンピュータに記録するという点だけであれば表計算ソフトで十分です。

しかし上の例で見てきたように、

  • データの二重登録を防ぐことが難しい
  • リストとリストの間の関係を保つことが難しい

という問題が出てきます。

これを解決するのがデータベースです。



データベースを使った管理

データベースには、階層型やネットワーク型、リレーショナル型などがあります。

現在主流になっているのは、リレーショナル型データベース( Relational Database )です。


インターネットを使ったショッピングサイトや銀行の預金口座の管理、飛行機や列車の予約システムなど、大小様々な規模で、このリレーシ ョナルデータベースが使われています。



リレーショナルデータベースでは、複数の表を使ってデータを管理します。

前項で見てきた一覧表のような表形式になるので、データは把握しやすいままです。


リレーショナルの語源は「関係」です。

リレーショナルデータベースでは、表にキーになる項目を持たせ、そのキーを使って表同士に関係を持たせることができます。

また、データを表に登録していくためのルールも含まれており、表内のデータが不自然な状態になっていないかをチェックしたり、ルールに反するデータを登録させないための仕組みなどが豊富に用意されています。

リレーション



上の表を見てみましょう。

販売リストに顧客番号があります。

この顧客番号を含めることで、対応する詳細情報を取得することができます。


このように、表同士にキーの相互関係を持たせておけば、販売リストに顧客番号のみ記述しさえすれば一連の情報が得られ、非常にシンプルになることがわかります。

リレーショナルデータベースは、複数の表と表同士の関係で構成されます。


リレーショナルデータベース


参考図書



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