データベースとは
みなさんは、パソコンやスマートフォンでインターネットを使って買い物をしたことがありますか?
インターネット上にはたくさんのショッピングサイトがあり、本や食料品、衣類など様々なものを店舗に行かなくても購入することができますね。
また何か調べものがしたい時、YahooやGoogleなどの検索エンジンを使って、色々な情報を引き出すことができます。
これらができるのは「データベース」のおかげなのです。
「データベースなんて触ったことがない」
という人も実は、知らず知らずのうちにデータベースを利用しているのです。
例えば、ショッピングサイトでは会員情報や商品情報、何がどのくらい売れたかといった売上情報などが蓄積されています。
病院では診察内容や検査結果、処方された薬などを登録しておく電子カルテ、図書館ではどんな本があり、誰がいつどの本を借りたかという情報、その他、市役所などの住民基本台帳なども挙げられます。
また、スマートフォンに登録されているアドレス帳もデータベースの一種です。
私たちの暮らしにデータベースは密接に関係しているのです。
それでは、データベースはどのような仕組みで活用されているのでしょうか。
「データベース」は「膨大なデータを管理するところ」という理解だけでは、データベースを日々の暮らしで何となく利用することはできても、作る側、管理する側の立場の人には足りません。
理解がないと分析やマーケティング、予算設定、戦略には活用できません。
テクニカルに活用しなくても知識、理解は必須なのです。
データと情報の違い
それではまず、「データベース」という言葉の整理から始めていきましょう。
データベースとは
データ(Data)を集めておく基地(Base)のこと
=ある目的のために集められた情報(Information)を、一定のルールに従って蓄積しておく場所
※目的:ビジネス、管理、学術等
これが、データベースを説明する時に使われる定義です。
ここで、「データ」(Data)と「情報」(Information)と言う言葉が出てきます。
この 2 つは同じようで同じではありません。
データ(Data)とは
世の中の事象を「数値や文字列などの客観的な事実」で表したもの
情報(Information)とは人にとって、なんらかの形で利用する価値のあるもの
これはデータ、これは情報といった絶対的な基準があるわけではありませんが、それらを扱う人の目的によって、どちらがデータでどちらが情報なのかが決まってきます。
つまり、利用する目的に合わせてきちんと整理された情報をデータベースと呼ぶわけです。
したがって、データベースは必ずしもコンピュータの中にある、というわけではありません。
出版物の電話帳や辞書といった本に詰まっている情報もデータベースと言えるわけです。
コンピュータが登場してからは大量のデ ータを高速に処理できるようになり、電子化されるのと相まって、デジタルのデータベースが主流になってきました。
IT業界で「データベース」と言う場合には、まずコンピュータを使うことが前提になるので、より意味を限定して、データベースを管理するためのソフトウェアやその仕組みを指します。
オラクルやMySQLといった言葉をよく聞きますが、これはデータベースシステムの名称なのです。
データベース化の目的
それでは次に、データベースを作る目的を考えてみましょう。
仮に、データベースがなかったらどうなるでしょうか。
例えば、商品を販売するスーパーなどでは、商品ごとの金額がきちんと登録されていないと、その都度、これはいくらと調べなければならず、この上なく非効率です。
また、ショッピングサイトなどの会員情報が登録されていないと、会員全員にキャンペーンのお知らせDMを送りたい場合、大変な作業になることが想像できます。
そこで、商品の情報や会員の情報を集めて、調べたい時に「ここさえ調べればよい」という状態にしておきます。
これを、データの集約と言います。
つまり、データを集めて登録しておくのです。
しかし、商品情報や会員情報をごちゃまぜに登録していては、データを集約した意味がありません。
きちんと目的別に整理しておく必要があります。
また、やみくもに登録しても、いざ取り出したい時に必要なものを取り出せないと、これまた意味がありません。
一定のルールにしたがって、きちんと整理して登録しておくことが必要なのです。
そして、データが変更になった場合のルールも必要です。
生鮮食品は天候一つで価格が変動します。
会員情報も引越しなどで住所が変更になったりすることがあります。
いったん集約されたデータは、常に最新の状態にしておくのが望ましいのです。
ある店舗では会員情報を修正したけれど、他の店舗では古い情報のままでは、その会員に正しくDMが届きません。
情報の元(ソース、源)を、ばらばらに管理するのではなく一か所に限定してお きます。
「ここを確認すれば常に最新の正確なデータが得られる」状態にしておけば、この齟齬は起こりません。
これを、データの一元管理と言います。
参考図書
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