タグをリモートリポジトリに送信する
今回はタグをリモートリポジトリ(GitHub)に送信する方法について解説します。
タグをリモートリポジトリに送信するためには「git push」コマンドで別途指定する必要があります。
実は「git push」コマンドだけではタグは送信されないのです。
タグをGitHubにアップするためには「git push」コマンドでタグを指定して送信してあげる必要があります。
それではタグをリモートリポジトリに送信するコマンドについて確認しましょう。
そのコマンドは
$ git push [リモート名] [タグ名]
となります。
例えば
$ git push origin 20210901_01
となります。
このように入力することで、そのタグの情報をリモートリポジトリに送信することができます。
このやり方は個別のタグを送信するやり方でしたが、タグを一斉に送信することもできます。
そのためには
$ git push origin --tags
と入力します。
この「--tags」を付けると、ローカルにあってリモートリポジトリに存在しないタグを一斉に送信することができます。
それではイメージで押さえておきましょう。
今「コミット1」というコミットがあって、そこに「20210901_01」というタグが付いているとします。
その状態で「git push origin 20210901_01」と入力します。
するとリモートリポジトリ(GitHub)に「20210910_01」というタグの情報がプッシュされます。
このように「git push」でタグ名を指定してあげることで、タグを送信することができます。
実際にやってみよう
それではターミナルを開いて実際にタグの情報をGitHubにプッシュしてみましょう。
まず今のタグの状態を確認します。
$ git tag 20210901
「20210901」というタグが存在するので、こちらを「git push」していきましょう。
$ git push origin 20210901 Enumerating objects: 1, done. Counting objects: 100% (1/1), done. Writing objects: 100% (1/1), 165 bytes | 165.00 KiB/s, done. Total 1 (delta 0), reused 0 (delta 0), pack-reused 0 To github.com:piketa/git_tutorial.git * [new tag] 20210901 -> 20210901
これでGitHubに送信することができました。
それではGitHubを開いて、ちゃんと送信できているかを確認してみましょう。
GitHubのgit_tutorialリポジトリに移動します。
ここの「Releases」という場所になります。
この「Releases」をクリックすると、その下に「Tags」というのがあるので、これをクリックします。
すると、先ほどプッシュしたタグ「20210901」というタグがここに表示されています。
これの「…」をクリックすると、このタグのメッセージが表示されます。
ではここで、「20210901」をクリックしてみましょう。
すると、このタグの詳細が表示されます。
まず、タグ名が表示されていて、その次に誰がいつタグ付けしたのかというのが表示されています。
その下にはタグのメッセージ。
さらにはここでその時のタグのソースコードもダウンロードできるようになっています。
このように「git push」コマンドを使うことで、タグの情報をGitHubにもプッシュすることができました。
タグはこのようにリリースポイントにタグを付けておくととても便利なので、是非活用してみてください。
参考図書
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