Gitをはじめよう
実際にGitでプロジェクト管理をはじめてみましょう。
Gitでプロジェクト管理をはじめるにはどうしたら良いでしょうか。
Gitをはじめる第一歩はローカルリポジトリの作成です。
自分のパソコンにGitリポジトリを作成します。
Gitリポジトリを作成するためにはまずターミナルを開きます。
ターミナルを開いたら自分のプロジェクトのディレクトリに移動します。
ディレクトリとフォルダは同じ意味でとらえてください。
ディレクトリに移動したら、そこで「git init」というコマンドを入力します。
initというのはinitializeの略です。
$ git init
すると何が起こるのでしょうか。
「git init」と入力すると「.git」ディレクトリが作成されます。
「.git」ディレクトリは何でしょうか。
これがローカルリポジトリのことです。
基本的にはこの「.git」ディレクトリの中にgitで必要なほとんど全ての物が含まれています。
具体的にどんな物が含まれているのでしょうか。
まずリポジトリと言っているくらいですから、リポジトリがあります。
今まで見てきた「圧縮ファイル」「ツリーファイル」「コミットファイル」が含まれています。
後はステージで使用したインデックスファイルもこの中に含まれています。
それから設定ファイル等です。
こういったGitで必要なほとんどファイルはこの「.git」ディレクトリの中に含まれています。
ですので前回までで見てきた「git add」や「git commit」といったコマンドで作成されるファイルというのは「.git」ディレクトリの中に保存されていたのです。
ではターミナルを開いて実際にGitリポジトリを作成していきましょう。
今回練習用に使用するプロジェクトを新規に作成していきます。
まずは自分の好きなディレクトリに移動します。
$ cd ~/Documents/test_code
その中に自分のディレクトリ(今回使用するディレクトリ)を作成します。
$ mkdir git_tutorial
作成したらディレクトリに移動します。
$ cd git_tutorial
移動したら「git init」と入力してリポジトリを新規に作成します。
$ git init Initialized empty Git repository in /Users/norris/Documents/test_code/git_tutorial/.git/
「git init」と入力すると空のリポジトリが新規に作られたよという風に表示されます。
実際に作成されたか確認してみます。
「ls -a」コマンドを入力すると「.git」ディレクトリが作成されていることが分かります。
$ ls -a . .. .git
「.git」の「.」は何かというと「隠しディレクトリ」という意味になります。
隠しディレクトリというのは普通にディレクトリを開いた場合だとファイルが表示されていないのですが、設定ファイル等で普通は見えないけど存在しているようなディレクトリを隠しディレクトリと呼んでいます。
これで「.git」ディレクトリが作成されていることを確認できました。
少しだけ「.git」ディレクトリの中身を見てみましょう。
「ls .git」とすると様々なファイルが含まれていることが分かります。
$ ls .git HEAD config description hooks info objects refs
この中で今回大事なのは2つです。
まずは「objects」というディレクトリです。
「objects」というのは何かというと、ここがリポジトリの本体になります。
この中に圧縮ファイルやツリーファイル、コミットファイルが保存されていきます。
次に重要なのが「config」ディレクトリです。
これがGitの設定ファイルになります。
今は「git add」をまだしていないので、インデックスファイルは存在していないのですが、「git add」するとここの中にインデックスファイルも追加されます。
その他のファイルについては今は必要ないので、今後必要に応じて解説していきます。
まとめ
ここで覚えておいて欲しいのは「git init」と入力すると「.git」ディレクトリが作成され、その「.git」ディレクトリの中にGitで必要なほとんどのファイルが含まれていると言う事です。
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