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Gitってなんのために使う?

Gitはファイルのバージョンを管理するために使います。

ファイルのバージョンを管理するってどういうことでしょう?


まず、逆にファイルのバージョンを管理しなかった場合について考えてみましょう。


「決算発表資料」を作っていた場合、ファイルの名前に日付が書いてあるにも関わらず、さらにその後ろに「コピー」とついていたり「最新」というのがついていたりして、どれが最新ファイルなのか分からなくなってしまう場合があるかと思います。1人で作業している時は最新のファイルが分からなくなるくらいで済むのですが、複数人の場合はもっと悲惨です。


例えば「決算発表資料」のパワーポイントのファイルを共有サーバに置いて、複数人で編集しているという状況を想像してみて下さい。


「決算発表資料」のパワーポイントファイルがあってAさんが先に修正しました。あとからBさんがAさんが編集したことに気が付かず、上書きしてしまいました。


こういうことが起こるわけです。誰がいつ何を変更したのかが分かれば「あ〜、これ最近変更したやつだな。じゃぁ消したらまずいな。」ということが分かりますが、パワーポイントのファイルを普通に共有サーバに置いて複数人で編集しているだけだとそういったことが誰にも分からなくなってしまいます。


Git基礎01_001
Git基礎01_001


バージョン管理をしたらどうなる?

ではここでファイルのバージョンを管理したらどうなるのでしょうか。
ファイルのバージョンを管理するというのは、つまり変更したら毎回その時にバージョンのファイルの状態を記録するということです。
バージョンを記録する時に、いつ・誰が・何を変更したのかも合わせて記録します。すると、ファイルの最新の状態が分かるようになります。
さらに毎回のバージョンが記録されているので、以前の状態にも戻せるようになります。


例えば下記の図では「README.md」というファイルを編集しています。赤のラインが元々のもので、緑が修正したものです。
今回の場合は語尾に「.」がなかったのでそれを追加しています。すごく微妙な修正ですが、こういった、どのファイルの何が修正されたのかが分かるようになります。


また、バージョンを管理すると複数人の修正も楽になります。誰かが修正したものを気が付かずに上書きしようとすると、警告が出るようにすることができます。


こういったことがGitでバージョン管理をするとできるようになります。


Git基礎01_002
Git基礎01_002


まとめ

Gitとはファイルのバージョン管理システムで、ファイルのバージョンを管理しないと、最新のファイルがどれか分からなくなったり、気が付かずに上書きしてしまったりします。


そういうことを防止するためにGitを使います。


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